
浅草の名店でひとりの至福。昭和グルメと親父の残像。
浅草六区の地で、昭和25年から続く食堂を名乗る、ほとんどの客にとっては名居酒屋の「水口」が大好きだ。地元のダメなオヤジたちが集まってきては、朝昼晩と呑んでいる。そこに混じって定食を頬張る、よーく分かっているなと感心させら …
浅草六区の地で、昭和25年から続く食堂を名乗る、ほとんどの客にとっては名居酒屋の「水口」が大好きだ。地元のダメなオヤジたちが集まってきては、朝昼晩と呑んでいる。そこに混じって定食を頬張る、よーく分かっているなと感心させら …
特集の始まりを告げる “扉” と呼んでいるページもまた、表紙同様インパクトがなくてはならぬ。そしてここに書き込むリードと呼んでいる短い文章もまた、気合いバッチリで臨み何度も何度も書き直して仕上げる。「えいや …
育ち盛りの頃の俺たちの食卓は、父ちゃん母ちゃんの時代に比べたら格段に豊かになった。だが現代に比べたら、まだまだそのバラエティは乏しく発展途上の時代だったと言える。ともかく、腹一杯食えることの幸せは享受できた世代だ。 &n …
浅草で、ず〜っと気になっていたそば屋ながら、手を出せなかったのは隣が名店『水口』だからだ。水口のある路地はもう一軒、欽ちゃんがひいきにしている昭和な店があり、20メートルほどに名店がひしめき合うゴールデンストリートである …
先日、上野で打ち合わせがあり「まだ営業しているかなあ」と半ば諦め気味に行ったらどっこい元気に営業していた。どっぷりと昭和なままなのがうれしい喫茶店である。 &nbs …
今日は(も)そばでも食うかとブラブラと歩いているとこの看板を見つけた。ガツンとランチとはいいコピーである。『昭和40年男』の連載企画に『ガツン!と一言。兄貴の説教』なんてのがあることでもお分かりいただけるだろう、僕はガツ …
我々にとっては究極の戦いといってもいいだろう。だがよくよく考えると、この2品が僕を悩ませるようになったのはおっさんになってからだ。ガキの頃はミートソースは究極のご馳走で、ナポリタンはそこまでいかない位置付けだった。当時は …
突如として僕の意識を襲う日がある。「ナポリタン食いてー」と。一度念じてしまったらもう決して逃げることはできず、自らにミッションとして課す。ダイエットもへったくれもなくなり、ただただ野獣のごとくフォークを持つのだ。ああ、ナ …
ここのナポリタンは文句なしに美味い。最近の懐古主義的な取って付けたようなものでなく、昭和25年創業の歴史が乗っかったこの一皿に、きっと同世代諸氏は震えることだろう。 つい先日、お客さんより浅草を案内せよとのミッションをい …
浜松町駅にナポリタンを食わせる店があり、ランチ時は連日行列ができる盛況ぶりだ。しかもそのほとんどがおっさんで、背中を丸めてズルズルやっている姿は哀愁を帯びている。今日は僕もその1人になってズルズルと楽しんだ。昭和40年男 …
タイトルとはなんの関係もないが、本日8月31日である。全国の小中学生諸君、宿題は終ったかね? いまだこの日を迎えるとなんとも嫌な気分になるワタクシでござる。もう30年以上前になるのに、あの苦しんだ日々が脳裏にしっかりとこ …
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