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第56話 銀座の打ち合わせ。(2)

  この男とは料理に対する姿勢がシンクロする。 これまでずいぶんと料理談義に花を咲かしたものである。 この打合せと称した場もトマトソースと出汁の話で盛り上がり、 やがて仕事の打ち合わせからいつもの料理談義になった。 そう

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第55話 銀座の打ち合わせ。(1)

  知り合いの寿司職人に “家呑みへの招待状”の つまみのページを託すことにした。 以前にも触れた「2大ベースで攻略する」 というあの企画である。 赤坂の寿司屋で知り合って以来、 ずいぶんと深い付き合いをさせてもらってい

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第54話 奥州平泉。(3)

  果たして将来、 平泉が世界遺産に登録され 年がら年中観光客であふれかえって、 今回のようなゆったりとした旅ができなくなったら悲しいな。 でもこれは地元で生きる人にとっては、死活問題である。 飲食店や物産店などの商売を

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第53話 奥州平泉。(2)

  よーし、せっかく海のそばだから 奮発しようと寿司屋に入ったらこれが最悪で、 チェーン店丸出しの味も素っ気もない店だった。 すべてのチェーン店が、というわけではないけれど 心がまったく入っていなくて、 システムばかりで

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第52話 奥州平泉。(1)

  この本の仕事だけに集中できたら どんなにすばらしいだろう。 と、愚痴のひとつもこぼしたくなる兼務ぶりなのである。 ところがこれもいいように使えることもある。 締め切りの恐怖に震える9月13日。 イベントの仕事で岩手ま

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第51話 トマトソースと鰹だし。(2)

  健康? カンタン? 和食? うーん、どれもありきたりだ。 こういったときよく使う秘密の作戦をコッソリ教えちゃおう。 “3大○○で攻略する”だ。 ○○の部分を考えるとあら不思議、いい企画になるじゃない。 ビジネスシーン

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第50話 トマトソースと鰹だし。(1)

  「家のみへの招待状」という ひとりの休日を充実した1日にしようという企画で ずっと決まらなかったのが料理だった。 料理をやったことがない人でもつくれて、 しかもお店以上のもの味わえるというメニューのレシピを掲載したい

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第49話 台割表、90%完成。(5)

  デカイ特集ではなく、 総花的につくろうとした理由にはいくつかある。 まずは昭和40年の男に絞り込んだ雑誌が 通用するのかどうかを試したいというところが大きい。 たとえば、京都で組むとしよう。 「この歳だから楽しめる京

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第48話 台割表、90%完成。(4)

最近の成功している雑誌のトレンドとして 特集がデカイということは、 みなさんもご存知のとおりだ。 ほとんど1冊が特集で構成されているのがソレで、 仏像とか落語とか京都とかっていうアレである。 昭和40年男も定期創刊が決ま

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第47話 台割表、90%完成。(3)

  この日、さんざん格闘した末に ヒーローを頭に持っていることを決定した。 もう後戻りはしない。 間髪入れず、そのまま「10年後の自分計画」企画へと 流れ込ませることも決めた。 特集前の巻頭に埼玉西武ライオンズ・渡辺久信

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第46話 台割表、90%完成。(2)

  あわせて本全体のバランスも考えていく。 特集のサイズ(ページ数)やメッセージの量という考え方をしていくのだが この作業はすごく算数的な考え方になる。 以前、とあるミュージシャンのインタビューで 「作詞はすごく数学的に

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第45話 台割表、90%完成。(1)

9月1日。 この時点での発売予定日は10月14日なので、 実質あと1ヶ月で仕上げなければならない。 焦りながらも、この日はじっくりと台割表を 完成に近づけていく1日にした。 この日まで巻頭特集を “ヒーロー” でいくか