おっさんよ、大志を抱き趣味を持て!!

サザエさんを見終わって、月曜日に向かってちょっとブルーな諸氏に前向きなつぶやきをさせていただこう。『昭和40年男』で、久しぶりの新連載がスタートするぞー。読者の集い「秘密基地」の舞台にもなっている東京麻布のオッサレーなレストラン、セレニータのオーナーシェフの平野さんを口説いたのだ。

 

俺たち世代には、仕事人生のゴールがはっきりと見えてきた。60歳を過ぎて現役バリバリでやらせてくれる会社は少ないし、僕の知るところでは55歳が役職定年というところも多い。そんな渦中で、人生100年時代という言葉がむしろ迷惑だと感じている男は多いのではなかろうか。職場でつながる人間関係で約40年を過ごしてきて、さてそれ以降をどう生きる? コロナでわかったことだが、家ごもりの時間は苦痛だとお嘆きの同世代諸氏も多く、奥様方もイラついている。これが延々毎日になったら、たとえこのコロナを乗り切った夫婦でも厳しいかもしれない。未婚率も高い俺たち世代で、1人ライフをエンジョイしていても仕事を奪われたらどうなるだろう。没頭できる趣味や地域に居場所を持っている方はいいが、俺たち世代は滅私奉公で24時間戦ってきた世代だから、職場以外となるとなかなか厳しい。

 

先日、人生100年時代の生き方のセミナーに参加しておもしろい話を聞いた。自治体の趣味講座に片っ端から参加して、生涯の趣味を見つけたという59歳のそれこそバリッバリの企業戦士の話だった。きっかけとなったのは、かったるがる夫を無理やり趣味講座に連れて行った妻で、きっと仕事人間の未来を心配してのことだろう。企みどおりに夫はハマった。趣味と同時に地域に仲間ができることも大きいそうだ。

 

あまりご存じないかもしれないが、自治体は実に有意義なセミナーを開催していて、僕も藤沢市役所からの依頼で昭和ヒーローを題材にした講義を開いた。あんなに秀逸なコンテンツ (ちょっとウソ) が無料なんだから、利用しない手はないと思う。

 

得意の脱線が今日はえらく長かった。これより本丸じゃ!!  行政だけに任せるのではなく、年齢限定雑誌として立たねばならぬ。今後、趣味や地域とのコミットなんて題材の記事を増やしていくべきだなとの使命に燃えていたのだ。で、新連載のテーマは料理だ。僕はやる方だが、同世代諸氏はからっきしやらない方が多いと思われる。が、やってみるとリラックス効果が高く、お片づけまでちゃんとやれば家族にも喜ばれる。さらに昭和なメニューだったらなおさらだと、セレニータのオーナーシェフで1つ上の平野兄貴に話を持ちかけて、無事スタートを切ることになったのである。第1弾はあの昭和なメニューだよ。うん、きっとみなさんが想像しているそれがご名答だと思われるが、まだ公表しないよーん。次号は暦の都合で通常よりも2日も早い、7月9日に発売だ。お楽しみにー!!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で