勝田全国マラソン、出場断念。

今これを書きながらも、やっぱりまだ走ろうかと思っていたりして、さっきからシューズをリュックに入れたらダメだと自分に言い聞かせている。夕べは無理なんだと気持ちを片付けながらも、もしかしたら朝起きたら劇的に治っているかと一縷の望みにすがるようにふとんへもぐり込んだ。なんども目が覚めて足首を動かしてみたが痛み、きっと朝にはとまた目を閉じてを繰り返し起床時間が来た。歩くだけで痛むのに走れるわけがない。わかっている。

『東海道徒歩の旅』に出かける前夜のこと、帰宅途中の凍った路面に足をとられて軽くひねった。嫌な感じがして、瞬間的にロケを延期したいと頭をかすめたが、すでに深夜1時を回っていて、そのまま寝ずに旅へのスタート予定だったから変更は無理だった。それ以上に、キンと武田と僕の3人が、3日間ものスケジュールを合わせるのは至難の技で、やはり日程変更はあり得なかった。悪化しないことを願って取材にでかけた。

ロケは順調にいき、70km以上の距離を稼いだものの、足首は1日ごとに痛みが強くなっていった。最終日には腫れ、旅から帰った翌日は歩くのもキツイほどになっていて、この時点で黄色信号が灯った。翌水曜日には回復が見えて、少しホッとしたのと、なんとしても走るのだと自分に激を入れるようにここに書いた。が、そこからはほとんど良くならず、今日を迎えてしまった。

風邪で熱を出しても、解熱剤を飲んで走った。去年はケガに泣かされ続け、弱りきった足だったが走り切った。そんな無理をしてきた僕だが、この足ではどうにもならないことは何度も走ったからこそわかる。仕事もあるのだから、これ以上痛めるわけにいかない。悔しくて悔しくて、ああ、悔しいよ。注目いただいた方々には、申し訳ありませんでした。チョットした不注意でこんなことになってしまいました。

僕はこれから、エントリーしてくださった読者さんと、一緒に走るはずだった仲間に謝るために、大会会場に出かけてきます。シューズは持たずに…、行ってきます。

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