パンダが街にやってきた! ~大編集後記。

 

最新号のPRをさせていただく、大編集後記を続けるぞー!!

 

今回の特集 “俺たちを興奮させたでっかい夢 昭和イベント大全!!” は、東京オリンピックの序章に始まり、続けて3つの章立てをした。その第1章 (part1) は “ガキの頃見た夢の世界” とタイトルして、トップバッターは大阪万博に託した。僕には全く無縁で記憶にもほとんど残っていないが、太陽の塔の異彩についてだけなんとなく覚えている。テレビに映されたアレを指して「これなんなの?」と親父に質問した映像が、かすかに残っているその程度に過ぎないが。タメ年と話をしていると鮮明に記憶していたり、もっとすごいのは3歳の時に聴いた曲を覚えているとかそんな話をされることがある。彼らに比べると脳の質が劣るということだな(泣)。

 

この章では、万博に続いて沖縄海洋博とつくば科学博と来る。沖縄なんて遠い地に連れて行ってもらえるはずがなく、つくば博の開催時はロックに生きるいかれポンチだったから興味ゼロだった。♪ギター一本さらしに巻いて~、大阪で修行の身だった頃が開催時期だったもの。

 

扉のオリンピックからここまですでに14ページが過ぎていく中で、僕が体験したものはない。まさしく企画のコンセプトどおり、昭和のビッグイベントのそのほとんどは体験できておらず、うらやましく思うだけだった。だが、その体験者による証言は時代の勢いが感じられて実に楽しい。ウンウン、自画自賛ながら今回の特集も “明日への元気と夢が満載” である。

 

そして特集が始まって15ページ目にして、やっと僕が体験できたイベントが今日のタイトルだ。テレビに映し出されたカンカンランランの愛らしさに、日本中が笑顔になったはずだ。中国との関係がどうこうなんてことはビカビカの小学1年生には意味がわからなかったが、中国にはこんな珍獣がいるのだと強烈に植え付けられた。しかも、家からほど近い上野動物園だというのだからこれは黙っちゃいられない。親を説得して連れて行ってもらった。が、パンダはピクリとも動かず見ている僕らはどんどん動かされる。今回の記事の筆者は文中で11月に出かけて2時間待ったとしているが、僕は確かもう少し喧騒が収まったおそらく翌年だったのだろう。待ち時間は30分ほどだったと記憶している。やっとヤツらの前に辿り着いたのに、その列はどんどん流されていく。だがヤツらは丸まってまったく動かず、僕にとっての世紀のイベントは幕を閉じたのだった。

 

不憫に思ったのか「お父さんは猿山が好きなんだよ」と言い、前にして解説を受けた。アレがきっとボスザルなんだとか、あちこちで起こっている喧嘩やノミ取りなどなどを指差しては「飽きないだろう」とうれしそうに微笑んだのを記憶している。パンダ動かず、猿いとおかしで帰路に着いた北村家だったのさ、ちゃんちゃん。そんな風に、皆さんにある様々な想い出のそれぞれに刺激してくれる『昭和40年男』最新号を今すぐゲットしてくれっ。巣篭もりにはビールとこの1冊ですぜ、ダンナ!!

 

こちらも巣篭もりを盛り上げてくれるはずだ。『昭和40年男』ブロデュースの、ボズ・スキャッグスの名曲を、ぜひご視聴あれ!!

 

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