アン・ルイスに惚れた 〜大編集後記。

最新号のPRを続けさせていただく。今回の特集はド派手なタイトルが気に入っていて、昭和53年をロック元年としたのはかなり俺たち的だ。10コ上や下の、世代以外には???だろうが、今回僕が主張するテレビからお茶の間にロックがガンガン流れてきたのはこの年だし、これを起点とするのは俺たち周辺世代にとっては決して間違いじゃないと強く主張できる。アン・ルイスさんの存在もこの主張を語るに大きい。

 

なかにし礼さんに見出されて、どちらかといえば清純派な曲が多かった。ロック元年以前のヒットで「グッド・バイ・マイ・ラブ」は、リアルタイムでなんとなく記憶している諸氏が多いのではなかろうか。その後もリリースを続けていったが、大転換となったのが「女はそれを我慢できない」だ。ぐすぐず言う男をベタベタするなとバッサリ切り捨てて新しい恋を探す女を演じ、翔んでる女性ロッカーに変身したのだ。この曲は中1男子には強く響き、アンさんの存在が強烈に記憶された。時代の要請がテレビロックに走っていたことが、この大転換でもわかる。

 

このいいイメージを持ち続けていた俺たちに、かっこいい女性ロッカーだと決定づけた名曲が「ラ・セゾン」だ。これ以降は、メジャーシーンに名曲を送り込み続けたNOBODYも絡んできて、絶好調で走り続けた。そして昭和59年に「六本木心中」へと上り詰めるという、まさしくロック元年を起点として、結婚休暇を挟むもののお茶の間にわかりやすくてかっこいい姿をアピールし続けた。自立したかっこいい女でありながら、奥にあるふくよかさがビシバシ伝わってくる。外連味のないキャラとも相まって、多くの人から愛された。

 

アンさんのことをこのつぶやきでネタにして大きな反響を得たことが、今回の特集のキッカケになったことは少し以前にも告った。だからやはり、インタビューにはご登場願いたかった。実現していたら、表紙もあったかもしれない。お茶の間における彼女の存在はそれほどに大きいと思っている。そして奇しくも、この見開きの前が桑名正博さんだったのは、構成上の必然だったと主張させていただく(笑)。

 

 

さてこれよりはさらなるPRだ。『昭和40年男』はコーラスグループの「フォレスタ」をプロデュースしていく。その第1弾動画がこれなんで、ぜひお付き合いいただきたい。曲は「宇宙戦艦ヤマト」だーっ。

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