さて、今日はなんの日でしょう?

さあ、皆さんご一緒に。“はっぴ、ばあすでい、つうゆう” パチパチパチ。というわけで、本日はめでたい『昭和40年男』2歳の誕生日でございます。44歳で立ち上げて現在46歳だから、貴重な40代中盤を捧げたことになる。余談ながら司馬遼太郎さんの40代は『坂の上の雲』の執筆に明け暮れていたそうだ。うーむ、もっともっとがんばらなければならぬな。人生がいつ終ってしまうのかなんて予想はできないが、その瞬間を迎えたとき、それまでの出来事が走馬灯のようにフラッシュバックしたら、この本づくりは大きな存在感を放つことだろう。現在、10冊目の追い込み中なんで酒を呑んでる余裕はなく、今日の祝杯はお預けだが、明後日の『浅草秘密基地』は誕生パーティと位置づけ、〆切間際ではあるものの騒ごうと思う。

2年間やってきて、どれもこれも想い出深い取材ばかりだ。1人でカメラを背負って行くこともよくあり、バタバタするせいかその現場の記憶は鮮明に残る。沖縄まですっ飛んで敢行した、山本昌さん(キャンプで痛めた足の状態がよくならず、手術を受けて来期の復活を目指すそうだ。がんばれっ)のインタビューは、勝手知ったる報道陣の中で、右も左もわからない素人が紛れ込んだかのごとく、それでも懸命に斬り込んで記事にした。なんとか取材が成功して、キャンプ地からの帰り道で乗ったサスのへたったバスで味わった爽やかな疲労感は、なんともいい気分だった。1時間以上ゆられて那覇に着き、飛行機までのわずかな時間を居酒屋で過ごしたっけ。笑いの特集では大阪に飛び、落語家の桂きん太郎さんの話に感動して「ダチになってください」なんて衝撃的なセレフをほざいた。その後、仕事で東京に来たとき酒を酌み交わせたのはうれしかったなあ。前号でたった1ページの掲載だったものの、長野県の立科中学校同窓会取材も記憶に残る単独取材だ。取材同行者がいればもう少し気楽にできただろうが、ひとりぼっちだとホントに転校生の気分で、なんとか輪に入り込もうと健気にがんばった。同窓会終了後に幹事の小倉さんと2人で打ち上げた酒のうまかったこと。予算や〆切などの都合で、やむなく単独取材に踏み切ることは多々あり、その度に苦労するがこうして振り返ってみるといい想い出ばかりだ。それにしても…、なんだか全部呑んでオチがついているなあ。

旅の企画は幸せな仕事である。現在は東海道を京都目指して連載中で、今号も乞うご期待だぞ。以前には、北海道最北端と九州最南端まで、それぞれ旅してページをつくった。これも仕事とはいえ貴重な経験で、とくに最北端の宗谷岬へは旭川空港から自転車で行くという苦行であった。それまで経験したことないケツの痛みと、5月とは思えない極寒と嵐で迎えた最終日は、意識が遠くなる場面すらあった。2度と行きたくはないが、今となっては美しい想い出だ。

悩みに悩んで生み出している日々は、苦しいが楽しい。たった2年とは思えない、たくさんの出会いを生んでくれた。タメ年のスゴイヤツと知り合えるたびに、もっと努力せねばとふんどしを締める。また、くだらない話で終始できる友が、この雑誌をキッカケに増え、旧友との再会にも一役買ってくれた。なにかを立ち上げれば、その分だけ変化や刺激が生まれる。これからもドコドコと立ち上げていきたいが、今は3年目の正念場を迎えた闘いに全力を注いでいこうと思う。満2歳を迎えた『昭和40年男』を、今後とも応援よろしくお願いします。

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3件のコメント

  1. 了解です。まずは近場で臨みます。機会があれば呑りましょう!

  2. 創刊2周年おめでとうございます。私も昭和40年男です。にしても、イイ雑誌を刊行してくれましたね!バックナンバーも、取り寄せられる分は書店経由で購入しちゃいましたよ(笑)。探したら、けっこう会社の同僚にも昭和40年男(s40年1月1日~s41年4月1日生まれ)が居るようなので、試しに「昭和40年男の会」(要は飲み会。濃い感じになりそうだなぁ(笑))を開こうと思っていますが、池袋近辺で「懐かし話」を助長する雰囲気を醸してるお店は無いでしょうか?何を懐かしむかがポイントでしょうが、クルマ・バイクとやっぱしアイドル(女性)でしょうか。いずれにしても、集まれる連中だけで近場ででも一度やろうかと。やった結果は、またコメント入れさせてもらいます。今後も初志貫徹で、ピンポイントターゲットの編集内容で楽しませて下さい。よろしくお願いします!

    • ありがとうございます。自分の誕生日よりも数倍うれしいのは、やっぱり若さですね(笑)。こうしたコメントをいただき、ホントに今日はウマイ酒が呑める日なのに我慢ですよ(泣)。
      池袋はちょっとわからないです、スミマセン。その呑み会、僕も参加したいなあ。

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