刑事をなんと読む? 〜大編集後記。

本日、発売じゃー!! 金曜日に手に入れて、豊かな土日になる。ビールを片手に週末をのんびり過ごしている同世代諸氏の姿が目に浮かぶから、僕は金曜日発売が好きだ。その最新号の表紙については、月曜日につぶやいたとおりの悲しい気持ちながら、発売となったのだからもうたくさんの同世代諸氏に届くことを強く祈っている。多くの方々にご覧いただいて恥ずかしくない仕上がりになっているから、どうぞ書店・コンビニへ走ってくだされ。

 

さあ、今日よりのつぶやきは毎度恒例となる、しつこいしつこい最新号案内、“大編集後記” をお送りさせていただく。今日はこの表紙に踊る文字、特集タイトルについてつぶやく。シンプルながら、毎度ウジウジと散々悩んで練り上げる。パシっと皆さんの胸に入ることと、グッと来ることだけを目指してタイトルするのだ。大したことない言葉じゃんと言うなかれ、本当に時間をかけて悩むのである。

 

例えば、前号はサブタイトルを入れていない。ワンラインのみで「俺たち腹ペコ世代」とした、たったこれだけのことにどれだけ悩んだか。“腹ペコ” ひとつで、はらぺこ、腹ぺこ、ハラペコと悩む。そして “はら” は漢字だろう、“ぺこ” はカタカナだろうと決め込んだのである。これをずるずると悩んでいたもんだから、特集ページをすでに進めている編集部員たちの中には「チッ、ハラペコで進めていたよ」と心の中でつぶやいた者がきっといるだろう。するとその部分を探し出して腹ペコに訂正するのだから、すまない気持ちはある。だがこうして悩むことこそが愛なんだ。深い深い愛なんだ!!

 

今回の作業では、サブタイトルを付けるか前号のようにパシっとワンラインでいくかを、いくつもいくつも書いては捨てていった。今回は表紙の写真がこれだから「撃ち抜いた」と入れたい。となるとワンラインでは長くなってしまうから、ご覧のサブタイトルコピーが決まった。

 

そしてメインタイトルだが、特集の内容だけを見れば「刑事ドラマとクルマ」となる。が、このタイトルだと “けいじ” と読まなければならない。それは僕にとってなんだかつまらないことなのだ。“デカ” という響きこそが刑事ドラマにおける俺たちが知った響きだ。「俺たちデカはよお」というセリフの方が「けいじはよお」より断然カッコよかったし、俺たち世代との親和性がグーンと上がる。ならばとドラマを抜くことにして、皆さんに読みの判断を任せる… のがかっこいいスマートな編集長だろう。が、ベタベタでしつこい僕は、時に自分の想いを強要する。そこでこうして “デカ” と白抜きにしたのだ。やれやれ、なんちゅうやかましいヤツだろうと嘆かないでくだされ。これがハイセンスとは縁遠い僕なのさっ!!

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