カレーせいろに一手間あり!!

夏だってカレーそばは食いたい。でも暑すぎるし、異常なほどの汗っかきの僕で、夏にカレー南蛮をオーダーするのは社会悪だ。そこで登場するのがこのカレーせいろで、“つけカレー” なんて呼ぶ店もある。僕のつぶやきの常連店、浜松町が誇る老舗そば屋更科布屋さんのカレーせいろ大盛りだ。コロナの影響で客足が鈍っているからだろう、現在大盛りが無料サービス中で俄然行く日が増えている。850円は決して安くないが、老舗にあぐらかいてべらぼうなところから見るとだいぶ良心的である。そしてタイトルどおり、一手間を惜しまない姿勢があってうれしい。

 

ここのカレー南蛮は鳥肉と玉ねぎで、僕の一番好きな組み合わせではないのだが、豚と長ネギがベストにもかかわらず、味がいいから冬はちょくちょくいただく。そして技ありとしたのは、この冷たいそばをつけていただくカレー汁は鳥と長ネギに変身するのだ。おーっ、パチパチ。冷たいそばでツルツルといくのは長ネギの方が合う。でも、そんなことをきちんと実行するそば屋は決して多くない。例えば、たぬきそばやかけそばはつゆでネギを一煮するとグーンと美味しくなるのに、昨今やっているところの方が少ない。料理はその一手間が味を上げてくれ、客はそんな細かなところの積み重ねで店を愛するはずだ。

 

先日、ここでビールを呑める幸せが訪れた。頼むのは “天ぬき” である。あまり聞き覚えのないメニューかもしれない “ぬき” とは、温かいそばからそばを抜くから “ぬき” なのだ。てなこって、天ぬきは熱々のエビ天が1本に、温かい絶品つゆ、三つ葉とネギ、ゆずの取り合わせでたまらない1杯だ。これとビールは至福であり、日本そば屋の最高の肴のひとつだ。大人だからこそ堪能できる逸品とも言える。

 

新しいことも取り入れる老舗さんで、店の名を冠した夏限定の “冷やし布屋” はなんと鳥そぼろと錦糸玉子の冷やしそばだ。豚の角煮がのった “冷やし角煮” なんてメニューもラインナップされていて、これらもビールのつまみに最高なのだが、僕はどうもじっくりつまむ悪い癖がありそばに申し訳なくてできない。ぱっぱといける方にはオススメである。って、なんでこんなに広報委員みたいになっているかと言えば、やはり一手間を惜しまない姿勢が感動的だからだ。それを至るところで感じることができる呑みってのは、心底元気になれる。そしてやはり、大人だからこそ堪能できるはずだ。加えて江戸の粋まで楽しめるここは、庶民でおっさんにとってはなくてはならない存在だから強くオススメしている。お近くにお越しの際は、騙されてみてほしい。もちろん好みってあるから、ハズレだったらごめんなさい!!

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