ゆうひが丘の総理大臣に涙した日々 〜大編集後記。

 

大切に扱ってくださっている書店さんが多い。ネットではプレミアがついているようなバックナンバーを、ビニールに包んで並べてくれていたりする。ありがたや。そんな光景を見るたびに「がんばらなくちゃ」とふんどしを締め直すのさ。さてさて、今日もしつこく最新号のアピールをさせていただこう。大編集後記だーっ!!

 

昭和のある一年を切り取ってお送りする連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』は、昭和53年をフォーカスした。この年に放送が始まったのが『ゆうひが丘の総理大臣』だ。黄金時代の『週刊少年チャンピオン』で原作を読んでいたから、当初中村雅俊さんが演じるソーリに強く違和感があったが、すぐに馴染んでいった。な〜んて同世代諸氏は多いのではないか。そしてみんながみんな藤谷美和子さんが演じた、フジムラに恋したはずだ。そう、僕もバッチリ恋に落ちた(笑)。

 

学生を演じる若者たちがイキイキとしているのは、現場の空気だったのだと、この記事を読むとよーくわかる。インタビューに応じてくださったのは男子生徒の中心的存在、柴田を演じた井上純一さんだ。体当たりで挑んだ当時のエピソードの数々から、傑作が生まれるってのは人と人が織りなす奇跡からなんだろうなと強く再認識させてもらえる。うんうん、いい記事だ。高校生活への憧れを強くしてくれたのは、先日つぶやいた『翔んだカップル』も同様で、甘酸っぱいその学園生活ぶりには3年後の自分を重ねて強く妄想したものだ。

 

その憧れの高校に入学すると、女の子たちが僕を山川くんと呼ぶじゃないか。「えーっ、ソーリの山川くん」と、ご本人には申し訳ないが強く落胆した僕だ。このページにも次の見開きにも存在感抜群で写っている、柴田とともにクラスを引っ掻き回した存在だった。そう、僕にはこの作品とそんな因縁がある。さらにさらに、この作品との関わり(!?)はそれだけでない。もうだいぶ以前になるが、河口恭吾さんによるカバーアルバム『昭和40年男たちのメロディー』という仕事に関わらせていただいた。その時に、ラストに流れる『海を抱きしめて』を入れて欲しいと嘆願した。聞き入れていただき、ソーリとはまた異なる魅力の曲に仕上がった…と、なんだか不思議な縁で結ばれている気がしなくもない。

 

青春て言葉が今とはまったく違う響きを持っていた時代だ。そのど真ん中を生きていくのに、よくできた教科書のようなドラマだった。今ではすっかり減少した、教師と生徒のがっぷり四つのぶつかり合いも心地よく、そんな時代を生きられた俺たちはやはり幸せ者だ、と再認識できるそんなページだ。まだ手に入れていない方は、ぜひその幸せを再確認してくれっ!!

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