「ラ・セゾン」の衝撃。

昨日、ゴーバンズをネタにしたつぶやきで、自然な流れでアン・ルイスさんが出てきた。ブラウン管の中でロックする彼女は、僕ら世代にとっては大きな存在だった。僕自身も大好きだったし、「ラ・セゾン」は当時組んでいたバンドでカバーしてライブでも披露したほど愛した曲だ。

 

引退後の山口百恵さんが作詞で沢田研二さんが作曲というのは、なんだかものすごい組み合わせだ。1978年の紅白歌合戦のトリコンビじゃないか。そのままにビッグヒットになった。おしべとめしべがはっきりと認識できたセブンティーンの頃に、僕はこの曲と出会いこの詞を歌い込んだのだ。刹那な恋に後悔なんかしないとする女心を、当時の僕なりに表現しようとしたのは大きな影響を残し、その後エッチな歌詞をオリジナルで量産した。やはりセブンティーンの時に書いた名曲、いや迷曲に「女…あふれるように」とか「一夜恋」とかがある。なんだか影響モロじゃん(笑)。

 

なかにし礼さんに発掘されてデビューしてしばらくは彼の作詞による曲が多く、代表的なヒットがご存知「グッド・バイ・マイ・ラブ」だ。直球ストレートな歌謡曲路線だった。が、徐々にロックっぽくなっていきロックな旦那と結婚して休業後の第1弾となった「ラ・セゾン」で、ロック歌謡なアンさんが炸裂した。以降、当時のシーンを語るのになくてはならぬ NOBODY による傑作がずらりと並ぶ。彼らはユニットとして自らの作品もリリースしているが、楽曲提供の方でも大活躍していた。吉川晃司さんやハウンド・ドッグ、浅香 唯さんの「セシル」も彼らのペンによる曲だ。アンさんでは「ラ・セゾン」の次のシングル「LUV-YA」に始まり、「I Love Youより愛してる」「六本木心中」「あゝ無情」などなど、うーむかっこいい曲ばかりだ。

 

『昭和40年男』ではこれまで大々的に取り上げてこなかったが、今更ながらビッグなネタではあるまいかと思っていたりする。残念ながら完全引退してしまっているようで、引っ張り出すのは困難なようだが、関係者の証言で構成しても十分に面白い記事になるのではなかろうか。明るいキャラが魅力的な方だったから、証言者は喜んで協力してくれることだろう。いつか実現することに僕自身がワクワクしている。

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