【S40News!】崩壊寸前の家族を描いた映画『家族X』が公開。

崩壊寸前の家族を描いた映画『家族X』が、東京・渋谷のユーロスペースで本日9月24日より公開される。

家族との生活に何かしら問題を抱えているという昭和40年男も少なくないだろう。とはいえ、現実から目をそらしてばかりでは幸せな老後を迎えることはできない。本作は、映像作家・吉田光希の劇場デビュー作品。07年の前作『症例X』が注目を集め、様々な国際映画祭の招待作となったことで話題になった監督である。「これは日本の象徴的な家族を伝えるための映画ではなく、この映画を経験することが、自分と家族の関係を見つめ直す場となることを目指した」と語っているとおり、追い詰められる主婦を中心に崩壊に向かう家族の姿を描き出している。

物語の舞台は東京郊外の新興住宅地。路子(南果歩)は東京郊外の新興住宅地にある一戸建てで、会社員の夫・健一(田口トモロヲ)と息子の宏明(郭智博)と暮らしている。彼女は主婦として日々料理を作り、洗濯をし、部屋の隅々まで掃除して家を清潔に保っていた。だが、仕事で忙しい夫や、アルバイトに精を出す息子と一緒に食卓を囲むことはなく、いつも彼女だけが取り残される。家族とコミュニケーションを取ることができず、黙々と食事を作り、誰もいない食卓に料理を並べる孤独な毎日の中で、路子は少しずつ追い詰められていく。

キャストは、主演の路子役に南果歩、夫の健一に田口トモロヲ、息子の宏明に郭智博。昭和40年男にとっては身につまされる作品といえるかもしれないが、家族の在り方を見直す機会になるかもしれない。

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