第63話 必殺技炸裂!!(2)

ということで、締切の延期を決めたのと同時に
早速“昭和40年男”タイトルロゴの直しをデザイナーに指示した。
「ちょっとノスタルジックに振りすぎているから、もう少しだけ戻して」
このもう少しを伝えるのが難しい。
たとえば○○とか、
××みたいなテイストを取り入れつつ、
△△っぽい香りも加えて…、といった感じで伝えてみる。

ロゴの色もこの時点までは赤で決めていた。
これがまた不思議なほどノスタルジックな雰囲気を醸し出していたのだ。
思いきって変更を指示。
「白地のロゴはスミ(黒)でいってくれ」

続けて表紙のレイアウトを何度もやりとりした。
これまでにも、もうずいぶんとやり直してもらっている。
今までの雑誌づくりでこれだけ粘ったことはないだろう。
テイストがやっと決まったときには30日を超えていた。

検討した表紙案の一部。この他にも実にさまざまなパターンが作られたのである。
検討した表紙案の一部。この他にも実にさまざまなパターンが作られたのである。

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