棚取物語!?

今日は兄弟誌の『昭和50年男』の発売日だ。が、都内はもとより全国的に書店が臨時休業に追い込まれている。こんなに苦しい発売は2011年の3月以来で、その影響はあの時以上になると予想される。一生懸命作った本が梱包から解かれないで倉庫で眠り続けてしまうのは悔しいったらない。来週木曜日には総集編もリリースするのだが、これも多くが眠ることになる。

 

貿易センタービルの文教堂さんは営業していて、ご覧の通り平積みしてくれていた。その上の棚には、本誌と総集編が仲良く並んでいて、シリーズ3冊が誇らしげだ。そう、これが僕の狙いだった。

 

このつぶやきに付き合っていただいている方からすればびっくりするくらい『昭和40年男』の知名度はまだまだ低い。逆に言えば、知名度アップが売り上げアップに直結するはずだ。が、宣伝費なんか捻出できるはずがなく、だったら書店の棚を宣伝スペースにしちまえと、総集編のリリースに踏み切ったのだ。かつて2ヶ月に1度しか書店に並ばず、しかも売り切れや返本になると棚から消えてしまう。そこで約2年前に総集編の展開を決めた。発売日のちょうど裏側の11日に打ち込めば(現在は50年があるのでずれている)365日、常に『昭和40年男』のロゴが棚にあることになる。

 

さらに兄弟誌の発行に踏み切ったことで、棚での威力がグーンと増した気がする。しばしの間この棚を眺めて、喜びを噛み締めていた僕だ。

 

ちょっと気になるのが、兄弟誌のお隣に並んだ赤い本だ。『昭和マンガから学ぶ男の生き様大全』ときた、クーっ。大きな出版社様の発行で、ここまでターゲティングされているとこれはこれで気分がよろしい。ちょいと以前には、多くの雑誌を愛読してきた出版社も打ち込んでいて、ニヤリとさせられたばかりだしね。

 

仲良く並べてあるのは、書店さんより「一緒にいかが」との気持ちがこもっているように思える。棚に刺さった40年シリーズ同様、よーく引き立て合っているじゃないか。この書店さんでは、きっと売り切れるだろうな!! そう、書店棚とはうちのような零細出版社にとって、最重要広告スペースであーる。これでいいのだ。

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