カラオケボックスの昼下がり。

真っ昼間の都内、某カラオケ店に怪しい男女9人が入っていく。レジの兄ちゃんに説得するように、ワンドリンク付きのフリータイムをオーダーして、一同部屋へと消えていった。どう考えても昼間っから歌っちゃう風体でない連中である。なにを隠そう、『昭和40年男』の主要スタッフが集結したのである。もちろんこんな時間からカラオケで盛り上がろうというわけではない。名付けて『もっともっとがんばってたくさん売れればステキだね大作戦』の会議をおこなったのである。会社のミーティテングルームじゃちょっと小さく、会議室を借りるには利用料金が高い。そこで思いついたのが昼間のカラオケボックスだった。うーん、ナイスアイディアだ。

しらふでカラオケボックスに入ったのは生まれて初めてのことで、多分ここに居合わせた全員がそうだろう。アンプのコンセントを抜くと静寂になり、若干狭いのと、ちょっぴり歌いたくなっちゃうのをのぞけば快適な会議室である。まずは反省会というか、これまでやってきた誌面についての意見が交換された。これからの方向性など、雑誌を俯瞰で見て真剣に顔を突き合わせる。さらに作業進行の細かな確認までをも話し合い、あっという間にフリータイムは終了した。とうとう1曲も歌わなかった9人の戦士たちだったのだ。

それにしても、昼間のカラオケって気合い入っている方が多い。両隣の歌は凄くうまくて、本格的な女性ソウルシンガーだったね。若いお姉ちゃんなのに渋い選曲だったし。彼女らはまさか隣の部屋で会議をやっている大人がいるなんて知るはずもなく、ひたすらパワフルに歌い込んでいたよ。いやいや、平和ですなあ。

現在、追い込み作業になっているカワイイ第9号に、この会議がどう活きたかは発売日に明かされる。9月10日に書店で会いましょう。

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