パックマンの想い出 〜大編集後記。

 

今年最初の勝負が始まった。緊張の土曜日である。3連休を楽しもうなんて方も多くいると思われるが、当然ながら僕の辞書にはそんなもんない。全力で突っ走るだけなのさ。

 

さて、最新号リリースタイミングの僕のつぶやきは、恒例の大編集後記となる。今回の特集は1980年をパシッと切り取った。その冒頭には大物のインタビューが2発ある。プロローグとして、1980年のキラキラを江口寿史さんに語っていただき、4つのセクションで構成した特集のその1、コンテンツ編は『なんとなく、クリスタル』の著者、田中康夫さんにご登場いただいた。

 

長野県知事としても馴染み深いが、彼はやはり作家である。それも当時かなりぶっ飛んでいたことが今回の記事から知ることができる。『なんとなく、クリスタル』を読んでいない方でも、特集のテーマにした1980年に潜んでいる “謎” が垣間見えるトップバッターになった。

 

次にアラレちゃんが登場して、それに続くのが『パックマン』だ。僕にとってこのゲームは翌年の想い出として強く心に残っていて、1980年にリリースされたことを今回の特集の記事で知った。その翌年、秋葉原の高校に通い始めた頃だ。新しくできたばかりの友人がハマっているのをゲームセンターで眺めながら、中坊との違いを強く感じていたりした。悩みが悩みらしくなってきたなと。行き場がないのは若さゆえ仕方なしなんだが、中坊の頃とちょっと深みが変わってきた気がした。僕にとってパックマンの想い出は、そのコミカルな動きを眺めている時間の中に存在した悶々とした気持ちなのさ。まっ、ほとんどは女の子のことだけどね(笑)。

 

さてさて、肝心の記事なんだが、開発部に配属となりパックマンを世に送り出した男の1人、岩谷 徹さんに話を聞いた。俺たちを夢中にさせた兄貴の現場は、やはり1980年の空気を強く感じさせてくれる。キーワードは “ピザ” なんだと、おもしろい記事になっているぞ。さあ皆の衆、書店へと走れ!!

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