親父の一番長い日。

今年のこれまでで、一番長く感じた日はあの夏の日だ。毎年取材をしているバイクレース『鈴鹿8耐』でのことだった。決勝当日は早朝から現場に入る。11時半のスタートから、7時半までのレース取材や、その合間にトークショーなどをこなし、終了後にファイルなるステージをこなして10時ごろから打ち上げるという真夏のタフな1日で、毎年楽しみにしている仕事だ。今年一味違ったのはここで書いた通りで、取材歴の中でベストレースであるだけでなく、優勝が最後にスルリと逃げてしまったこと。葬式のような気分で優勝を逃したカワサキのファンブースでステージをこなしたこと。そしてそして、表彰式までやったというのにミスジャッジでカワサキに優勝が戻ってきたこと。その晩の打ち上げで、1人が倒れてしまい救急車を呼んだこと(大事には至らなかった)などなど、さださんの名曲を引っ張り出すのは少々場違いだが、ともかくあんなに長~い日ってのはそうそう経験にない。

 

と、そんな経験ができたことに今でこそ感謝していて、その気持ちが今日は舞い戻ってきた。あの日、失意のままで後にした会場の鈴鹿サーキットで今日は取材だ。10周年記念号を昨日手放して、このタイミングで今日は全日本ロードレースの最終戦なのだから、いやあ、神様は僕を休ませたくないらしい(笑)。

 

最高峰クラスのJSB1000クラスは、今日予選が2本ある。その結果で明日の決勝2レースのグリッドが決まる。1年の総括にふさわしく、今日はものすごくハイレベルな走りになっている。トップのホンダはこれまでのコースレコードをコンマ3秒縮める走りで、プレスルームをどよめかせた。今日の午後にさらに狙うのではないだろうか。もちろん、他も黙っちゃいないだろうからよりスリリングでハイレベルな予選が見られそうだ。

 

と、こんなにすげーことをやっているのに、お客さんは少ない。命をかけて走っている若者たちの1年の総決算としては寂しい限りだ。なんとかせんといかん。僕にできることは諦めずにPRを続けていくことくらいで、この場をかりてちゃっかりと書かせてもらった。こちらで観られるので、ご興味のある方はぜひお付き合いいただきたい。

『昭和40年男』創刊10周年オリジナルグッズ 好評発売中!

最初のコメントをしてみませんか?

お気軽にコメントをどうぞ

メールアドレスは入力しても公開されることはありませんのでご安心下さい。


*