篠山紀信展に行ってきた。

すげー迫力だ。写真てのはこれほどまでに力があるのかと、日頃写真で仕事を組み立てている僕なのに改めて問われた気分だった。写真力とタイトルされている通り、力のみなぎった写真が大きく引き伸ばされて訴えてくる。何も考えなくていい。感じればいい。そんな写真展で、頭と心がスッキリした。

 

と、先日出かけてきたのだが、もう明日がファイナルだ。会場は5つのコーナーに仕切られていて、それぞれの展示が誰なのかが写真のパンフレットでわかる。エントランスでのお出迎えは俺たち世代にはまさしく直球ど真ん中で入ってくる、ジョンとヨーコのキスの写真だ。説明するまでもなく遺作となってしまった『ダブルファンタジー』のジャケットの写真で、中3だった僕らはきっとそれぞれに何かを感じたことだろう。

 

会場内に入るとまずはGODのコーナーから。夏目雅子さん、三島由紀夫さん、そして涙を誘ったのは寅さんこと渥美清さんの最高の笑顔だ。これ以外のどれもこれも奇跡のように感じられる表情で、そのパワーはまるでフレームからはみ出している。

 

続いてはSTARで、吉永小百合さんが美しい。山口百恵さんのかの有名な写真もでっかくなっていて、何度見てもこの写真にも奇跡を感じる。それとキャロルの中に収まっている永ちゃんのかっこいいこと。矢沢臭が漂ってくるかのようだった。続いてのSPECTACLEでは、複数だのカメラを使っての大パノラマ、シノラマによって撮影された豊島園プールの写真と歌舞伎俳優たちの同居が楽しい。

 

後半となるBODYでは、あの世紀の写真集『サンタフェ』の宮沢りえさんの写真に目を奪われる。妖精のようですな。同じコーナーにある国技館での相撲取り大集合もシノラマで大迫力だ。若貴時代のものでこれまた大きなプリントで迫力が倍加していて、この会場で見てこそ価値がある1枚だ。同コーナーで貴乃花関とりえさんがいるのはなんだか意味深ですな。

 

最後はACCIDENTとタイトルされて、東日本大震災の直後に現地入りした氏の魂と被災者の叫びが入り混じったコーナーだ。素晴らしい写真展をこのコーナーで締めていることで、投げかけられた重みを引きずるように会場を後にすることになる。とにかく、同世代諸氏にはオススメだ、ってくどいようだが明日が最終日だ。

 

写真活動50年。篠山紀信が今、あらためて「写真力とは何か?」を真っ向から世に問う!!

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