『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』10月10日発売!【リットーミュージック】

その代表曲、沢田研二「勝手にしやがれ」や、五輪真弓「恋人よ」、Wink「淋しい熱帯魚」の編曲家として知られる、編曲家の船山基紀さんの半生記、『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』が発売されます。

『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』リットーミュージック刊

 
作曲家や作詞家と比べるとやや地味な印象がある編曲家という職業ですが、これまでに生まれた数々のヒット曲たちも、曲をアレンジする人があってこそというものがたくさんあったのではないでしょうか。「メロディーだけなら聞き流されるかもしれないところを、『この曲、何?』と言わせることがアレンジャーの仕事」という本書冒頭の一文に、その仕事の真髄を感じます。

船山さんは、かつて『昭和40年男』の70年代歌謡曲特集の際に誌面に登場していただいたことがありますが、同時代の作曲家さんなどと比べると、とてもお若い印象でした。あらためて振り返ってみますと、1951年生まれの船山さんは、なんと20代半ばの時に「勝手にしやがれ」でレコード大賞を受賞していらっしゃったんです! その後は80年代、90年代のアイドルなどを数多く手がけ、アレンジャーとしてその名前を知らない人はいないというほどの活躍をみせました。

そんな船山さんの半生を綴った本書は、昭和の歌謡曲をこよなく愛する貴方のバイブル的な一冊になるのではないでしょうか。ちなみに本書の構成は、『昭和40年男』の執筆陣としてもお馴染みの、タメ年ライター・馬飼野元宏さんが手がけています! 縁の下の力持ち、昭和40年男の活躍にも注目です!
 
 
以下、リリースより

歴代編曲家シングル総売上2位、船山基紀が綴るヒットの極意

歴代編曲家シングル総売上2位 (オリコン調べ) 。「勝手にしやがれ」(沢田研二) 「迷い道」(渡辺真知子) 「恋人よ」(五輪真弓) 「Romanticが止まらない」(C-C-B) 「淋しい熱帯魚」(Wink) 「ジェットコースター・ロマンス」(KinKi Kids) などを手がけ、現在も第一線で活躍する船山基紀の半生記。70年代に歌謡曲およびニュー・ミュージック系のシンガーを数多く手がけ、時代の音を確立。80年代にはフェアライトCMIを導入し、コンピュータを使った新しいスタイルのサウンドで中山美穂、Wink、荻野目洋子、森川由加里など80年代アイドルの全盛期を築いた。さらには、華やかにショーアップされたジャニーズ作品においてもその手腕を発揮。田原俊彦、少年隊、TOKIO、SMAP、KinKi Kids、嵐、Sexy Zone、など歴代のジャニーズ・グループの編曲を数多く手がけてきた。ロング・インタビュー、関係者の証言などで、船山のアレンジの手法と魅力を明らかにしていく。

▼目次
◎船山基紀半生記

◎対談
羽島亨 × 船山基紀
増崎孝司 × 船山基紀

◎インタビュー
渡辺真知子
木崎賢治

◎論考
船山アレンジの音楽的特徴と歌謡界への貢献

◎編曲作品リスト
 

船山基紀 (ふなやま・もとき)
1951年、東京都目黒区生まれ。中野区立谷戸小学校、中野区立第三中学校を経て、早稲田大学高等学院から早稲田大学政治経済学部経済学科中退。幼い頃から譜面と地図が大好きで、中高は吹奏楽、大学からは早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラでリードアルトサックス、コンサートマスターを担当。大学3年の時アルバイトで始めたヤマハ音楽振興会でのポピュラーソングコンテストの仕事で編曲の基礎を学ぶ。74年よりフリーの作編曲家として本格的に活動を開始し、77年には沢田研二の「勝手にしやがれ」で日本レコード大賞を受賞。中島みゆき「時代」、五輪真弓「恋人よ」、渡辺真知子「迷い道」などニュー・ミュージックを代表する作品を手がけていく。
82年よりL.A.に拠点を移し、そこで出会った「フェアライトCMI」デジタル・シンセサイザーに衝撃を受け、帰国後、来るべき自宅録音の先駆けとしてこれを導入。以降 Wink、中山美穂、荻野目洋子、森川由加里など、80年代アイドルの全盛期を築く。特に筒美京平氏作品の編曲は氏の編曲者中一番数多く、レコード大賞を始め数々の賞を受賞した。
また、1980年代の田原俊彦、少年隊に始まり1990年代の SMAP、KinkiKids、2000年代のTOKIO、嵐、SexyZone、ABC-Zなど歴代のジャニーズ・グループの編曲を手がけてきた。舞台では「SHOCK (堂本光一)」「Playzone (少年隊)」「滝沢革命 (滝沢秀明)」など、ジャニーズ・ミュージカルの代表作の音楽制作も担当している。2015年にはジャニーズ作品の集大成として、近藤真彦の35周年記念アルバム全24曲の編曲を手がけた。
2014、15年にはJフュージョン界の大御所ギタリスト、増崎孝司との双頭コンボ、「Moto & Masu」で『Lawn Boys go to Manhattan』『Te Quiero』の2枚のアルバムを発表。

 

「ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代」(リットーミュージック)

2019年 10月19日 発売

価格: 2000円(+税)
 

 

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