都民の日に我思う。

いつものそば屋でいつものこいつを頼んだら、20円値上げになっていた。「あっ、そうか」と、増税を実感した10月1日である。きっと皆さんもそんな今日を過ごしていることだろう。増税による景気の動向が心配なのは、必需品でない物を商売にしているからだ。前回の8%導入時も悪い記憶しかなく、今回はどうか何事もなく過ぎ去ってくれと願っている。

 

日付を見るだけでワクワクする日がある。12月31日に1月1日はもちろんのこと、2月4日の立春や5月5日のこどもの日だったり、10月10日の体育の日などなど、わりとたくさんある。そんな中で10月1日、つまり今日もその1つで都民の日なのだ。ガキの頃、カレンダーの黒い日が休みになるとなんともうれしかった。開校記念日だったり、運動会の振替だったり、すげー得した気分を味わっていたガキで、今日もその1つだったから当時のルンルン気分がフラッシュバックしている僕だ。

 

ハッピーマンデーとやらで、そんな風情を楽しめなくなった現代人が可哀想に思えてならない。これはほんの1つに過ぎず、情緒をかき消すようなミスリードが社会全体に実に多く見られる。なんでこんなことになっちまったのだろうと、嘆かわしく思うことばかりだ。季節の変化が極端になっていることと、まるで関連性があるのではないかと思うほど、世の中は情緒を遠ざけようとしている。『昭和40年男』は情緒を大切に作っていく。これが僕の仕事のキーワードだとあちこちで叫んでいたりもする。

 

ともかく、今年も残すところあと1/4になっちまった。今日の東京はやはり暑くて、まだまだ秋の気配を感じさせてくれないものの、暦だけはガンガン進んでゆく。今年が人生にとって最良の年になるように、あと3ヶ月はいよいよ死に物狂いで邁進したいと誓う、10月1日である!!

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