仮面ライダーV3に我想ふ!!

札幌出張で泊まった宿の前に、ちょっと痛々しいこいつがいた。膝と太ももに施された治療と、足首に絡んだ鎖が涙を誘うじゃないか。当時、ブラウン管の中で演じた数々の激闘でも、ここまで無残な姿になった記憶はない。しばし時間を止められてしまった。

 

イベント仕事の宿は経費削減のためチープなところを使うことが多い。ほとんどの場合夜は繰り出すから、宿で過ごす時間は極めて短かく、布団とシャワーがあれば事足りるのだ。スタッフが苦労して見つけた先日泊まった安宿は、札幌の大通公園が途切れた西のちょっと先にあった。お出迎えのV3で始まって、館内には懐かしのモノや駄菓子屋で遊んだルーレットゲームなんかがあり、間違いなく同世代のオーナーさんだろうが、残念ながら会えなかった。

 

このサイトから、道内の方とイベント会場で『昭和40年男』談義がしたいと呼びかけた。そしてできれば、そのままの勢いで夜呑みに出かけたいと考えていた。「プチ秘密基地じゃー」と気合を入れて会場にいたのだが、参加者から昭和40年男読者だという方は現れなかった。うーむ、北海道では売れてないのか?

 

関東以外の読者さんと話がしたい。そう考えて大阪、広島、福岡で秘密基地を開催してきた。その模様をこのサイトや小さなスペースながら誌面を使って紹介しているのは、支店と来場者を増やしたいからだ。全国誌を名乗っているのだから地域の声を誌面に反映したい。加えて、名刺がいらないリアルなつながりがなかなか作りづらい俺たち世代が、友を得ていくのはきっと人生に彩りが加わるはずだ。実際、浅草からはいくつかの会がスピンオフされているし、福岡は幹事会が組織されていて飲み会を開催することもある。雑誌がハブになって昭和40年男やその前後の同世代の男女が繋がっていくのは、創刊当初から描いていたスローガンのひとつだ。

 

そしていつか、秘密基地フェスをやりたいなんて野望も持っている。横浜の赤レンガ倉庫みたいな場所で、ライブと展示、物販でわんさかと人が押しかける。ここでも出会いのコーナーがあって、会場は笑いにあふれているのだ。と、そんな夢を見ているのさ。これはガキの頃憧れた仮面ライダー達が必死に守ろうとした世界平和への、僕流のコミットだったりする。社会に笑顔が増えることは、きっと平和に繋がる。これでいいのだ。そしていよいよ、明後日は『第1回 湘南・茅ヶ崎秘密基地』の開催だ。でっかい夢に向かって、小さな会をまたひとつスタートさせる。ぜひ、ふるってのご参加を!!

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6件のコメント

  1. ちょっと、あさ野ホテルの私、オーナーですが「安宿」「安宿」と失礼だと思いますが、40年男良く購入しますが、もう買いません。

  2. 記事とは関係ないですが、朝、通勤で利用する駅の本屋さんで今日発売号を尋ねたら最後の一冊ですと在処を教えて頂きました。
    発売日の朝8時前に最後の一冊って、すごいですね! 買えて良かったです。

    • B太さん、ご購入ありがとうございます!!
      最初から1冊しか入ってなかったりして。

      • 流石にそれは無いと思います。何故なら、前回号は発売日翌日には品切れでしたから
        …真面な話しですよ!

  3. 「膝と太ももの治療」とありますが、この大型モデル自体がカプセルトイの自販機になっていて、太ももの部分に硬貨を投入すると、膝の穴からカプセルが出てきたはずです。
    写真のモデルはそこを塞いだ痕だと思われます。

    • 桃太郎さん、ありがとうございます。そうだったんですか、良かった。
      全国1,000万人読者の皆様、無知な私をなにとぞご容赦ください。

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