ジャイアンなワタシ。

『ドラえもん』のキャラクターのジャイアンといえば、人の迷惑顧みず下手くそででかい声を張り上げる傍若無人なヤツだ。「浅草秘密基地」に昨日現れた

 

歌うことと、歌を作ることを今日までしつこく続けてきた。中学時代に初めて組んだバンドは、みんな楽器がやりたくて集まっていたから、ぬぁんとヴォーカリストがいなかった。当時のらにとってヴォーカルは極めて価値が低く、バンドのモチベーションは楽器によって演奏力を上げることだった。コピーでレパートリーを増やしていくその曲のヴォーカリストは、ジャンケンで負けたやつが担当することもあったほどだ。やがて僕は歌を作るようになった。自分で作ったひどいのをまさか他人様に歌っていただくわけにいかず、バンドで唯一のソングライターだったから自然と自分で歌う曲の比率が上がっていった。そして徐々に歌うことが好きになり、ギターへの熱を奪っていったのだ。

 

▲2列目右端の阿川道仁さんが、中学時代から組んだベーシストだ

昨日、このバンドのリーダーだったベーシストが来た。きちんとリーダーと呼んだ覚えはないが、メンバー一同そう思っていたはずだ。何事にもきちんとしていて、バンドの運営に欠かせない存在だった。聞いたことのない音楽を仕入れてきてはバンド内に押し込むのも、おそらく他のメンバー全員を足しても敵わないほど次々に紹介してくれた。ストーンズやブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディランなんかを押し込んでくれたおかげで、ハードロック一辺倒のまま終わらずに済んだ。これが今につながっている。いつ、どんな時でもピュアに音楽を仕入れることができ、そのまま自分の音楽にエッセンスとして取り入れることができるのだ。高校時代に習得した技で彼のおかげだ。細々とだが今も音楽を続けてこられたのは、彼の存在なくしてはなかったかもしれない。

 

昨日は新曲を聴いてもらいたくて最新作を1曲目に歌った。続けて高一から作り始めた自分の歌の中で、今も歌うに耐える最古の曲を久しぶりに披露した。かつて彼とライブで流した汗を思い出したかったからだ。その気持ちと、高二の時に作った歌詞の若さに押されて、ちょっぴり力が入りすぎてしまった。と、そんなジャイアンも現れる秘密基地にみなさんどうぞいらっしゃーい!!
 

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