消えた夏… 小麦色と新島伝説!?

明日の発売を前にして、編集部には明日発売の最新号が山と積まれている。主には追加注文用で、発売日の朝からその電話が鳴ることもあるのだ。早々に注文がくるのは、きっと書店さんのご主人さんが表紙と中身をパラパラと見て、これは売れると直感が働いた時だろう。その大事な表紙を早見優さんに託しての勝負は、きっと吉と出ることだろう。

 

このタイトルでかわいい、つうか、完璧な美しさの早見さんを使うのはご本人には恐縮だとちょっと思ったが、意味としては大きいのだ。夏色のナンシーは小麦色だった。今の世の中、小麦色で白い歯を輝かせている女の子は絶滅危惧種になっちまった。紫外線の悪影響なんざ、かつては報じられていなかったことも大きい。むしろ紫外線によって健康になれるとさえ思っていた。そんな俺たちには、美白のキープばかりを目指す夏はちょっとさみしい。

 

高校生の頃、夏休みが明けて小麦色になった女の子たちはみんなまぶしかった。キラキラしていた。そして関東ローカルな話題で恐縮だが、当時の女子高生は夏休みに日本が誇るナンパアイランドの新島へと旅立つ者が多くいたのだ。小麦色のエンジェルたちを眺めながら、2学期の始業式でモテない男たちは噂するのである。
「〇〇はいったらしいぜ」と、このセリフにおいて新島は割愛できる。
「マジかっ、嘘だろー」と絶叫する。続けて「△△もらしいよ」
「おう、まい、がっ」と、悲しい始業式でもあった。

だが現在では、そんなラブラブリゾートの浮いた話はとんと聞かない。小麦色とともに消し去られた夏のおとぎ話だ。と、そんな俺たちが心の底から目一杯楽しんだ夏を検証して、今年の夏をビッグにしようというのが今回の特集の主旨だ。消えた…、に込めた僕のメッセージである「取り戻せ!!」を受け取っていただきたい。一部地域を除いて、いよいよ明日より勝負じゃ〜!!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で