悩みに悩んだウルトラの母 〜大編集後記。

現在我が社には、売るほど最新号が積まれている。そりゃーそうだ、売るんだから(笑)。明日よりいよいよ『昭和40年男』が令和に挑む。挑むってなんだよとなるが、それは巻頭ページに駄文を綴ったからぜひお付き合いください。

 

さて、こうして出来上がった表紙だが、ここまで突き抜けちゃっていいのだろうかと、今もその答えは見つけちゃいない。心のどこかで「やっちまった」という思いがありながら、「いやいや、こいつはすげー」という自信もあり、グチャグチャと混ざり合っている今日だ。そもそも、特集タイトルの“俺たちのお母さん”というタイトルからぶっ飛んでいる。男性誌の歴史の中で、こんなテーマで特集を組んだバカ者がいるだろうか。もしもそんな編集長がいたら酒を酌み交わしたい。

 

テーマが決まると表紙はどうするんだと悩む。取り上げたメーテルももちろん候補だが、古代と森で作ったのが記憶に新しいからと却下した。もうひとつやってみたかったのが『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』で、伊東四朗さんが演じた“おかあたま”だ。今回の特集でももちろんページを割いているし、なんといいってもあの番組が僕に与えた影響は大きすぎるからアリかなと並べてみると、ウルトラの母の前では伊東さんが扮する“おかあたま”が、信じられないことに普通に見えてしまった。となれば、悪ノリ好きな僕がウルトラの母を選ぶのは当然のことである。

 

バックは母が神秘的に見えるようにこんな処理を施した。うーむ、いい。このインパクトは出版界に放たれた爆弾だ。真面目に作っていらっしゃるみなさんに、申し訳ない気持ちにまでなってしまう。いやいや、僕は真剣に勝負に出ている。明日からの書店・コンビニでの勝負に、ウルトラの母のご加護あれ〜!!

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1件のコメント

  1. ウルトラの母は、当時、デザインを一般公募したのですが、私が就職した時の同期の女子が、あれは私がデザインしたの、と言ってました。自分のおかっぱ頭をそのまま描いたんだそうです。ちなみに昭和40年女です。

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