フットルースは昭和の香り。

平成カウントダウンの喧噪に乗れない。乗りたいのだが締め切りなのさ。年末進行よりひどい日程というのは、長い出版人生でこれまでない。そんな日々を過ごしながらも、今回の改元に関しては平成の時のような暗さがなくてなんとなくウキウキしている。そして今日の僕はといえば平成最後のラジオ出演で、昭和を喋るというなんとも楽しい仕事がひかえている。エフエム世田谷で13時から始まる4時間長丁場の『アフタヌーンパラダイス』という番組で、僕は3時半ごろから30分弱の『ラジオ・昭和パラダイス』というマンスリーコーナーを持たせてもらっている。お相手はミュージシャンの杉真理さんで、『昭和40年男』のネタをあれこれしゃべる。と、このサイトでは何度かご紹介させていただいているから、ヘビーユーザーの皆さんには耳タコですな。

 

僕が去年プロデュースしたコンピレーションアルバムの『昭和洋楽』から1曲オンエアする。これを選ぶのが楽しい作業だ。今日はケニー・ロギンスの『フットルース』にしようと思っている。昭和の香りがプンプンする曲ですな。僕にとってはケニー・ロギンスに対するイメージが変わった曲でもある。

 

当時、映画館に出かけた。昭和59年の作品だから、同世代諸氏はかなりの方が映画館に足を運んだのではなかろうか。流れる曲の数々が素晴らしく、サントラを購入した方も多かろう。あらためてそのラインナップを見ると、本当にそうそうたるメンツの名前が並んでいる。こうして書き綴るために調べてみると名曲『パラダイス』は、作曲がエリック・カルメンだったのかとうなづいている。彼らしい曲だなあと。カーラ・ボノフなんて『ダイヤトーン・ポップス・ベストテン』でその歌声に痺れたシンガーも参加していたり、フムフム、サントラがビッグヒットしたのがよくわかる。

 

映画館で観たけど、内容に関してはほとんど記憶にない。前年公開の『フラッシュダンス』とセットで、のんびりリビングでビールを飲みながら観たいなあ、なんて現実逃避な夢を見ちょります。とりあえず、今日はラジオで1曲お楽しみいただこう。

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