野外フリーライブの今昔。

 

ここ最近、忙しくお仕事をさせてもらっているコーラスグループ『フォレスタ』がアルバムの発売を記念してフリーコンサートを開催した。このサイトから来場を呼びかけたものの、読者さんと思しき方は見当たらなかった(泣)。先週の金曜日のことで、川崎にあるショッピングモールラゾーナの野外イベントスペースでぶちかましたのだ。寒い日で、女性はこの格好が可哀想なくらいだった。

 

開始は夕方6時からで、熱狂的なファンの方々が100人くらい開始の前からステージ前を陣取っていた。メンバーがステージに上がると大きな拍手が飛んだが、いかんせん知名度はイマイチで集まりはいいとは言えない。だがそこは実力派の彼らで、5曲でプログラムされた1曲目から少しずつ人の輪が大きくなっていく。応援している僕としてはなんとも痛快な現象である。3曲目に『宇宙戦艦ヤマト』を入れたのも効果的で、クラシックを真面目に学んだ男性陣の声がバッチリとキマっていて、迫力の歌声は次々と人の足を止めたのだ。

 

思い出したのは、原宿のホコ天で懸命に演奏した30年以上前になる日々だ。バンドのメンバーで金を出し合い、機材とオンボロのバンを購入して日曜のたびに出かけた。立ち止まってくれるのが本当にうれしいのだが、当時はかなり尖っていたものだから笑顔はない。よくよく考えると極めて素直にロックを表現したいくせに、うれしい気持ちは抑え込んでしかめっ面で歌っていたことになる。うーむ、若さとはつくづく愚かであり矛盾であり、だがやはりいいものだ。今だったら、顔を目一杯崩して喜ぶことだろう。

 

30分ほどのステージで、おおよそ400人くらいが足を止めてくれた。夕方の決して暇でないはずの人々の時間を止めたことになる。これはすごいことだ。これまた比較するこっちゃないが、僕が原宿のホコ天で止めたのは最高で100人程度だった。あたり前田のクラッカーながら、これが実力の差なのだな(泣)。

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1件のコメント

  1. フォレスタさんは、彼の地駐在中にBS放送で見て何度かその後もチェックしました。
    曲名は忘れましたが結構マニアックな昭和歌謡やフォークを歌ってて、自分のレパートリーとも被ってたので印象に残っています。
    まぁ、オマエのカラオケと比べるなぁー…でしょうけど、彼の地の寂しさを忘れさせるのが日本語のカラオケでしたね。
    逆に寂しくなる時もありましたが…。

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