俺たちとショーケン。

今日はやはりこれで書かなければならぬ。こんなにも早くこの日が来ようとはまったく想像していなかった。むしろいつ誌面に登場していただけるかとの希望を、昨日まで持っていた。取材を終え日付が変わった頃にどっぷりと疲れて家に着くと、晩酌していた息子から訃報を聞いたのだった。重い身体に心まで重くなっちまった。

 

多くの同世代諸氏にとってショーケンとは『太陽にほえろ!』と『傷だらけの天使』だろう。壮絶すぎる殉死のシーンと、やることなすことすべてがかっこいい修の姿に誰もがあこがれたのは言うまでない。この2つのキャラクターには、生き方レベルで影響を受けた者が少なくないのではなかろうか。だが僕にとってのショーケンはなんといってもシンガーの彼である。それこそ生き方レベルで影響を受けた。

 

歌うことに狂ったのは高校2年生の頃だった。洋楽の素晴らしいシンガーから学ぶ一方、オリジナル曲は日本語でしか歌えない(作れない)からと多くの国内シンガーから技術を真似しながら盗もうとした。RCサクセション、BORO、柳ジョージさん、上田正樹さんなんかを聞きまくった。そんな国内シンガーの中で最も真似たのがショーケンだった。

 

いろんな人のエッセンスを取り入れて自分の歌を練り上げればいいのだと、音楽にだけは勉強熱心だった僕はそう考えて日夜スタジオで歌った。柳ジョージさんのようにしゃがれ声のかっこよさは真似できないが、RCやショーケンはそのエッセンスをわずかながらでも取り入れることができた。その後も素晴らしいシンガーを知るたびに盗んでいくと、それまで取り入れたエッセンスは薄まっていく。そうしてクロスしていくことで個性になっていくと信じていたし、今もまだ夢見ながら続けている。

 

ショーケンのアルバムで初めて買ったのがこの『SHANTI SHANTI LIVE』だった。スタジオ盤以上に吠えまくる歌に僕は狂った。『ホワイト&ブルー』『シャララ』『自由に歩いて愛して』『ハロー・マイ・ジェラシー』などなど、それまで知っていた『ぐでんぐでん』や『ラストダンスは私に』なんかと同列で惚れ込んだ。このアルバムは今も大好きな1枚で、今夜はきっと大音量で聴くことだろう。

 

『昭和40年男』ではこれまで何度かに渡ってショーケンを取り上げてきた。が、いつか実現したかったのはインタビューだったのに、それは叶わぬ夢で終わってしまった。残念すぎる今日だ。

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