「親が認知症になる前に読むお金の本」(速水 陶冶/著)【三栄書房】

高齢者の財産がねらわれるケースとその対策方法について解説した「親が認知症になる前に読むお金の本」(速水 陶冶・著/サンエイ新書)が2019年3月13日(水)に出版された。

【執筆背景】

高齢者の財産をねらった“悪質行為”があとを絶ちません。高齢者をねらう手口と聞くと振り込め詐欺や悪質商法をイメージする方は多いと思います。しかし、お年寄りをターゲットにした悪質行為は、これらの特殊詐欺に限ったことではありません。

著者は認知症の方をサポートする成年後見人という仕事により高齢者の方の財産管理に関わってきましたが、そこで目の当たりにしたのは、あらゆる人や団体が高齢者の老後資金をねらって“悪質行為”をおこなっているという事実です。その多くが表面上は「当事者間の合意」を装っているため、事件として認識されていないケースが大半です。このような悪質行為によって多くのお年寄りが貴重な老後資金を失ったという話しが聞かれます。

この現状を少しでも多くの方に知って欲しいという思いから、本書の執筆に至りました。この本では、実際にあった高齢者をねらう悪質行為の事例とともに、親のお金を守るための対策方法についてご紹介します。

【認知症を患う高齢者が増加している】

高齢化が進む日本社会の深刻な問題の一つに「認知症有病率の増加」があげられます。厚生労働省によると、2012年は認知症の高齢者数は462万人で、65歳以上の7人に1人の有病率でしたが、2025年には約5人に1人になるとの推計があります。

<認知症有病率の推計>

認知症の患者は必ずしも、それと分かる人ばかりではありません。これまで普通に会話していた親が実は認知症が進行していたというケースはよくあります。そんな認知症が進行している高齢者の財産が狙われています。あなたの親御さんは大丈夫でしょうか?

<物忘れと認知症の違い>

【高齢者のお金がねらわれている】

高齢者の貯蓄率は依然として高止まりしています。総務省の家計調査によると、2人以上の世帯における平均貯蓄額は60歳以上で2,000万円を超えています。年間の収入も400万円を超えており、安定した年金収入があることが分かります。60歳以上の人たちは今の日本で最も裕福な世代と言えるでしょう。つまり悪質行為を考える人や団体にとって高齢者は格好のターゲットなのです。

【高齢者をねらった特殊詐欺の増加】

特殊詐欺にはさまざまな種類がありますが、全認知件数18,212件、被害額は394.7億円の中で、もっとも多いのが高齢者を狙った「オレオレ詐欺」で2017年は認知件数8,496件、被害総額207.9億円(警視庁)となっています。実はこのような被害件数に表れていない「高齢者をねらった悪質行為」が増加していることはあまり知られていません。

<特殊詐欺の被害の推移>

【司法書士は見た!認知症の高齢者をねらう“合意詐欺”】

高齢者のお金をねらう悪質行為は特殊詐欺だけではありません。表面上は当事者間の合意を装った手口で、高齢者の財産を奪い取る、いわば「合意詐欺」とも呼べるような悪質行為が増加しています。

・知人・友人が財産をねらうケース
・姉が母親の預貯金を自由に使い、遺言書も作成(子ども主導の遺言作成)
・親切な男性が表れ、養子縁組を結んでお金を奪い、相続権を得ようとする
・代金引換の送りつけ商法
・信託銀行や保険会社に高齢者の資産が吸い取られる
・利率変動型積立終身保険の販売
・成年後見の不正

【悪質行為から親を守る方法はこれだ!】
司法書士が悪質行為から高齢者の親を守る対策方法を教えます。

・親の健康状態をチェックする
・親子の関係を良好に保つ
・兄弟間の関係を改善する
・社会福祉協議会の「地域福祉権利擁護事業」を活用する
・親のメインバンクの暗証番号を確認する
・税金対策をしておく
・不動産の売却も視野に入れる
・高齢者にとって、信託銀行は利用価値はない
・成年後見制度で親の財産を守る
・任意後見人制度と遺言書で親と家族を守る
・家族信託で親と家族を守る

【書籍概要】
書名 : 「親が認知症になる前に読むお金の本」
著者 : 速水 陶冶(はやみず とうや)
定価 : 972円(税込)
発行元: 三栄書房(サンエイ新書)
発行日: 2019年3月13日

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昭和40年男世代の親も高齢となり、健康面など何かと気がかりなことも多いことでしょう。振り込め詐欺などに代表される、高齢者をターゲットにした特殊詐欺は、手口も巧妙化して「まさか自分の親が…」と思っていると、被害に遭ってしまうことも! その手口や、どうやって防げばいいのかをきちんと理解しておくために、ぜひ本書をお役立て下さい。

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