AKB48の凄さ。

今週頭のことである。恒例の『浅草秘密基地』でおっさんたちは果敢にもAKB48へと言及していった。神をも恐れぬ45歳たちの驚愕ワールドである。総選挙とやらからこの話題へと入っていったのだが、僕はたったのひとりも名前が出てこないどころか、顔さえも浮かびましぇん。話はそこで終わるはずだったのだが、ひとりの男が重い口を開いた。「48人全員の名前を言える」と。さらに、新たに加わったメンバーのことや、現在2軍だか予備軍だか知らんが、明日のメンバーを担う連中の存在にまで詳しい。なんでかと訊ねると「だってファンだもん」ときたもんだ、ドッヒャー!!

ならばといろいろと教えてもらったのだが、驚いたことは選挙権を得るためにCDが必要とのことだ。それじゃあ、CDを買えるブルジョア層(!?)のランキングになるってことかと聞くと、選挙権は他の手段でも入手できるとのこと。ファンを名乗る彼によれば、当初、秋葉原にできた小屋はまったく人が入っておらず、秋元マジックもここまでかと思ったそうだ。だが、ジワジワと今に至る騒ぎへと持っていったのだから、さすがである。そしてこのCDの売れない時代に、CDを買わない層に売りまくる企画は見事というしかないね。作品を聴いたわけではないから、果たしてこれほど売れるにふさわしい内容なのかはわからん。だが、プロモーションの中に組み込まれていることは言うまでもないことである。

さらにグリコのCMがらみでのプロモーションもすごいね。大型新人の登場をうたい、プレイボーイの表紙を飾った一連の動きはCG騒ぎまで呼んでいて、僕にはどう着陸するかはわからんが、さすがは秋元さん、やりやがるじゃないか。好き嫌いは個々の判断であるから別の話として、この時代にマスマーケットを感じさせる仕事をしている(ニッチとの複合技で)ことには素直にすごいなと思う。しかも手法そのものは新旧、そして硬軟取り混ぜたもののようだ。少なくとも社会現象をまたもや引き起こしたのだからね。

プロモーションを否定するのは愚かである。たとえば宝島社さんの女性誌は付録であたったのだと、同業者が口にすることがしばしばある。だったら単純に真似すればいい。そこに苦労や工夫はあったはずだからそうカンタンに売れる付録にはならないはずだ。ひとつひとつをスピーディにクリアしながら、結果的に付録が大きなプラス要素に動いたということ。だから一口に付録で片付けて論じることは情けないことで、ひっくるめてプローションであるわけだ。ずっと続くわけがないとの言葉もよく聴くが、コイツだって付録云々の問題ではなく、常に努力を怠らずに変革し続けられるかが問題であって、付録自体がの飽きられるとか延命するとかの問題じゃない。『昭和40年男』には現段階で付録は考えられない。だってさ、お金がないっ(苦笑)。冗談でなくそんな問題だったり、他のさまざまな要素や問題が相まってる中で、紆余曲折の末カタチが作られていくのだと思う。秋元さんの仕事も同じでクリアする力というか突破力があるのだろう。

と、散々偉そうに語っているが、命を削ってCDを作っている仲間の顔が浮かぶのは正直な心情ってやつでさ。投票権というのは違和感を感じてないと言えば嘘になる。やっぱり昭和を引きずった、愚かなおっさんなのである。

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2件のコメント

  1. アイドル好きな40年男には大好きなネタ
    やっぱり秋元君はすごいわ
    ちなみに毎朝の出勤でウォークマンの
    曲は「言い訳Maybe」だ

  2. いい歌が売れるとは限りませんが、
    売れている歌は、やっぱりいい歌だったりしますよね~。

    AKB48「RIVER」は大好きです!
    一度聴いてみてください。熱いっすよ^^

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