広島の深い緑とラーメン!?

つい先日、広島で開催したイベントでの朝の1コマである。田植えを済ませたばかりの田んぼの稲はまだ弱々しく、それでも数ヶ月後のたわわに実った姿を想像させる。このか細い緑もその奥から目に飛び込んでくる緑も、その一言で呼ぶにはあまりにも多くの表情を持ち、どれだけ眺めていても飽きない。って、歳の取り過ぎかな。

人それぞれに感じ方は異なる。いつもの見慣れた風景だよと、むしろ東京駅周辺のニョキニョキと伸びるビルの方が見飽きない方だっているだろう。また、その日の心身の健康状態にも大きく左右される。むしろこれが大きい。病んでいたらこの緑だって優しく語りかけてはくれないだろう。

東京下町のきったねえ空気の中で育った僕は、こんな風景に出くわすとガキの頃野山に強い憧れを持っていたことを思い出す。叔父が住む埼玉県岩槻の家は田んぼと畑に囲まれていて、遊びに行けばそれは嬉しかったものだ。でも貪欲な僕はテレビや本で見るもっと深い緑や、その奥で流れ落ちる滝や川のせせらぎを知れば知るほど求めていた。家族旅行でそんな風景に出くわすと心から感謝したものだ。バイクに乗るようになってオフロードタイプで山の奥へと入っていくことが大好きになったのも、きったねえ空気と憧れの産物である。

加齢ってのは素敵なもので、何気ない普段の暮らしの中で見る風景からでも感動を得られる。さりげない所から抽出するのが上手になってきているのだろう。であれば、日頃より心身の健康はキチンと維持した方が得ということになる。わかっちゃいる。わかっちゃいるが僕は同じ広島の地で、夜中にこんなものを食っているのである。まったくダメなおっさんなのだ。

『昭和40年男』定期購読のご案内

最初のコメントをしてみませんか?

お気軽にコメントをどうぞ

メールアドレスは入力しても公開されることはありませんのでご安心下さい。