角川映画を3作一気に鑑賞!?

最新号の『ガツンとひと言。兄貴の説教』に登場いただいた大野雄二さんの『角川映画 シネマコンサート』に出かけてきた。

久しぶりの東京フォーラムのAホールは僕らと同世代の男女を中心に、30代くらいの女性が思ったより多い。ジャズプレイヤーとしての大野さんのファンの方々だろうか。若干の空席があるものの、あのでっかいホールがほぼ埋まっていた。

僕ら世代なら知らぬ者はいないだろう角川3作品のハイライト映像×大野雄二オーケストラの生演奏と打ち出された通り、迫力の演奏と映像にグイグイと引っ張られる。同行した者はこれらの作品より後に生まれたのだが、この演出に大変喜んでいた。以前僕は『スター・ウォーズ in コンサート』に行ってえらく感動した。この時は演奏がメインで映像と光の演出で盛り立てるといった感じだった。昨日はストーリーを完璧に理解させようとする映像になっていて、映像と演奏を映画のごとくシンクロさせる。もちろん3作とも全部の映像を見せるわけにはいかないからガンガンとはしょる。だがその部分にはナレーションでストーリーを追いかけてくれ、3本の映画を見ることになる。初めてのエンターテインメント体験をしたいい気分で会場を後にした。

2部構成の1部が『犬神家の一族』で、終了後にゲストの石坂浩二さんと大野さんのトークショーがあり、大人2人の秀逸でセンスの良い会話が繰り広げられた。そして2部は松田優作さんに痺れる『人間の証明』で始まる。映画で流れるタイミングで、ダイヤモンド⭐︎ユカイさんによりテーマ曲が熱唱された。立て続けに薬師丸ひろ子さんの魅力爆発の『野生の証明』ではラストで松崎しげるさんが♪男は〜と歌いだす。ぞくぞくっときた瞬間だ。

開演予定の7時にほぼオンタイムで始まったコンサート会場を後にしたのは11時近かったが、長時間が苦になることなくグイグイと引き込んだままに終了した。角川映画を愛した方は必見のコンサートで、正直あまり期待していなかった僕を完全にノックアウトした。今日が最終日で、当日券があるようなので問い合わせてみてはいかがだろう。自信を持ってオススメする。

この日のシンガー2人と大野さんは『ガツンとひと言。兄貴の説教』に出てくれた方々で、なんともうれしい組み合わせだ。するってえと、石坂浩二さんにオファーすべきだな(笑)。

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1件のコメント

  1. 毎号のようにウルトラシリーズ関連の記事を掲載し、前号はジャンクなプラモ特集をやり、さらに角川映画までとりあげられる貴誌が、石坂浩二さんを『ガツンとひと言。兄貴の説教』で取り上げられてなかったのが、かえって意外でした。
    毎年10月には石坂浩二さん主催の模型コンペ「ろうがんず杯」も開催されますし、そこでの取材も敢行していただけましたら幸いです。

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