中学時代へタイムスリップ!!

昭和53年の暮れのこと、僕は書店で1冊の雑誌をレジに運んだ。洋楽に本格的にハマって情報に飢えていた頃で、音楽雑誌が並ぶ棚で物色を続けたのだ。以後、毎月20日は書店に駆け込むことになる決め手になったのは読者による人気投票で、グループ部門の他にギタリストやドラマーといったパート別の人気もわかる。知識がないから、その名前を何度も読み込んで頭に入れていく。なんという知識欲だろうと今更ながら感心する。雑誌名のままに僕の『ミュージック・ライフ』を支えてくれたのだ。ちなみにこの人気投票企画は、12月発売の1月号から中間発表を2号続けて読者をあおり、3月号で決定する。

写真に選んだのは中2になって買った号で、当時狂ったように聞きまくっていたクイーンの来日公演後の写真が巻頭を飾り、表紙はご覧の通り間も無く来日するチープ・トリックだ。なんとボストンの来日もグラビアを飾っていて、豪華な1冊である。編集後記では編集長の東郷かおる子様が、来日ラッシュで取材に追われ、かなりヘヴィーな毎日だったとしている。そう、音楽雑誌に見る“ヴ”も当時はかっこいいなと感じたっけ。ヴォーカルとか(笑)。

保存状態はわりといいのだが、残念ながら一部グラビアを切り抜いている。下敷きに使っていたパスケースにかっこいい写真を入れては授業中に夢を見ていたのだ。当然のごとく巻頭のクイーンはやられていて、おそらくもっともかっこいいカットだろう。フレディとブライアンの絡み写真だったと記憶している。

ページをめくっていくとその文字量に圧倒される。『昭和40年男』もたいしたものだが、300ページを超える紙面を埋め尽くした情報量には完敗である。広告も半端でない量で、レコードだけでなく楽器やオーディオ、なぜかコカ・コーラの爽やかなページもあるのがすごい。沸騰していると表現するといいだろうか。洋楽がビジネスとして確立した時代の勢いがギュッと詰まっている。中坊の僕は、その勢いを感じながらロックと雑誌に育てられた。懐かしく眺めているとその感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。

  

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1件のコメント

  1. 僕は1983年頃からこのミュージックライフを買っていました。マイケルシェンカーやデュランデュラン、ラットなんかが表紙でした。あと広告にあった通信販売のROCK showやAが逆さまのBLACKでを友人達と買うのが楽しみでした。

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