切手コレクターだった昭和40年男。

見返り美人に月に雁。なんて言葉を聞いてピンとくるあなた、やってましたね(笑)。そんなビックネームの1枚を手に入れることなどできなかったのは、荒川区の電気屋の息子なんだから言うまでもないが、それでもせっせとコレクションした。やっと背伸びして買った1枚を何度も眺めてはうっとりしていたのは、今考えるとなんだったんだろうと突っ込みたくなるが、当時は本当に熱中した。

と、そんな話を持ち出したのは実家にあった切手のストックブックを見つけたからだ。驚愕したのはこの表紙に『スタンプショウ』なるイベントのステッカーが貼られていることだ。検索してみるとどうやら今も続いている切手イベントじゃないか。まったく記憶にないのだが、頑張って時空の旅に出てみた。が、出てこない。趣味に関わるイベントに出かけたのに、記憶に残ってないというのはなんとも情けないが、切手コレクション全盛期にはこんなイベントにきっと人が押しかけたのだろう。

と、表紙のステッカーにしばし悩んでからストックブックを開くと、あの日の記憶がジャンジャカ蘇る。時空の旅の始まりだ。SLシリーズ、国立公園シリーズとか大好きだった。国宝シリーズ(第2次)をリアルタイムで揃えたなんて記憶や、封筒を水に浸して使用済みをコレクションに加えたりと、次から次へセピア色の絵が浮かんでくる。それまでのコレクションと違って、価値が下がらないどころか次第に上がっていくなんて夢もあったのは、それまでの仮面ライダーカードやプロ野球カードとは異なる、大人の階段を登った気分のコレクションだった。

だが、夢中になったのはせいぜい2年足らずだったように思う。そのままほぼ開かれることなく、久しぶりに見るとなんともいい図案に胸躍る。残念ながら切手の価値は夢描いたように高騰しなかったようで、当時と比べたら随分手に入れやすくなっている。40年以上前に憧れた見返り美人と月に雁をこの際手に入れて、うっとりしようかな。

  

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4件のコメント

  1. はじめまして!私も切手収集おじさんです・・・。あ、でした・・・。(^^;;
    いっこ上ですが、クラスのみんなでやってましたね。
    お金持ちの子は、ストックブックじゃなくて「ボストーク」へ貼り込むんですよね。
    船シリーズの、凹版印刷のきれいさに子供ながらに感激しました。
    懐かしいです!
    あ!私もスタンプクラブに投稿してましたよ~。w

    • やすさん、初コメントありがとうございます。
      でした…、ですよねー。船シリーズ、そうそう思い出しました。こうやってしまったままだった記憶の引き出し開けるのは楽しいものです。

  2. はじめまして。ジャスト昭和40年男です。
    スタンプショウ!都立産業会館、行ってましたよ。
    アポロの宇宙飛行士が月の郵便局で実際に使った消印本体やスタンプ台、封書などが展示されていたのを憶えています。
    スタンプクラブという雑誌に投稿した作品が何回か載りました。
    懐かしいな~。

    • ショ~ジさん、初コメントありがとうございます。
      そうですか、行ってましたか。お会いしているかもしれませんね。僕のステッカーは1977年のものでした。

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