ナウでヤングな街よいずこ!?

ガキの頃の僕は東京の田舎者だった。同世代のナウでヤングな奴らは渋谷・原宿・新宿なんかに繰り出して遊ぶが、下町の荒川区が地元の僕にとっては上野がナウだった。なんとか背伸びして渋谷や原宿に繰り出すものの、玉砕を繰り返すのだった。

が、16歳の頃より徐々に渋谷・原宿・新宿あたりのライブハウスやホコ天で演奏するようになったから、なんとかシティボーイの仲間入りができた。上野に比べると居心地はよくないが、ミュージシャンを目指すのだからナウでヤングな街を知らないのはよろしくないと以前にも増して背伸びした。渋谷のマルイのバーゲンで服を買っちゃったり、ギロッポンのカフェに行ってみたりとトライを重ねた。さらに18の頃、渋谷でバイトすることにした。刺激がある街に自分を置くことで、日頃から自然にナウでヤングになろうと考えたのだ。そんなわけで、渋谷は好きな街のひとつである。

が、東京人なら知っている、渋谷は極めて不便になった。なんでこんなことになっちまったんだといつもふてくされて利用しているし、初めての方はさぞ苦労するだろう。加えて、ナウでなくなっている。昔感じたようなギラギラした感じや触覚の高さがない。残念ながらどこにでもあるビックタウンに接近中である。

よくよく考えると渋谷だけでない。六本木や赤坂なんて渋谷以上に没個性化しているし、銀座も粋がめっきり減った。多くの街が金太郎飴化していて、とんがったヤツらが集まる街はどこに消えたのだろうと嘆くばかりの昨今だ。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

4件のコメント

  1. センター街のはずれに、映画「チンピラ」の舞台になったディスコがありましたね。何でしたっけ?
    そういえば、高樹沙耶もでてましたね。

    • うーん、ちょっとわかりません。センター街もチェーン店の侵食が著しくて、寂しいと嘆くおっさんです。

    • もも団子さん、爆笑いただき恐縮です。この言葉を復活させましょう(笑)。

コメントは受け付けていません。