都会では破壊と開発が進む。

破壊実家の最寄駅、常磐線三河島駅よりこの破壊が見えた。かつてここは子供達の声であふれていた小学校で、なんとも寂しい気持ちにさせられた。少子高齢化とオリンピックに向かっての再開発が急ピッチに進んでいる東京で、少々やり過ぎのように感じる昨今である。

東京には建て替え時期を迎えるビルが多い。昭和39年の、やはりオリンピックイヤーに向かって造られたビルは言うまでもなく俺たちの一個上の先輩だ。僕らと同様にガタがきているところで再開発が進んでいくのは当然のことである。

会社のある浜松町でもいくつかの大型ビル工事が進んでいる。少子高齢化が進んでいく中でのこの開発に疑問や恐怖を感じている者は少なくないだろう。高く高く伸びていくビルを前に発展を願うばかりの日々を過ごしているのはあまり健全でない気がする。「ドーンと来いやーっ」と言いたいのだが、そうさせない気持ちがあったりもするのが情けなく、昭和40年男らしくないぞと頬を叩く。

ただ能天気に未来や明日を語ってはならぬが、希望を持たない自分は嫌だ。どうすればいいのか? 動け動けと自分に言い聞かせる。大した影響を与えられるわけじゃないかもしれんが、信じて前へと進むだけだ。

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