誘惑に負け続けるおっさん。

「人に勝つ者は力あり。自らに勝つ者は強し」と老子は説いた。よーくわかる。わかるものの人生誘惑だらけで、ついつい流されていくことばかりだ。50年以上生きてきた経験によって、誘惑に乗っかった時の快感が想定できるからなおさらだ。さすがにこの歳で女性からの誘惑はなくなったが(って、もともと無いじゃん・笑)、飲んだ帰りのラーメンとかちょいと一杯のつもりで飲んだ時のハシゴとか、断ち切れない誘惑が多くある。

偉大な人間だって、きっと自らに負けたことはあるだろう。それが人間だ。凡人の僕が目指すのは勝ち越しであり、それもできるだけ白星の数が多い勝ち越しにすべきだと言い聞かせている。誘惑に全勝している男なんてつまらないさと言い訳しながら、ハードルの高い勝利には偉大な人間に近づいたぜとうそぶいたりする。

IMG_4877さて、なんでこんな話を引っ張ったかといえばこの写真でバレバレだろう。夏の水着に備えて(!?)ダイエットを決めた。ひょっとしたら老子をもってしてもダイエットだけは自らに勝たなくともよいと許してくれるんじゃなかろうか。決意したものの己に負けっぱなしで、ほとんど進展がないまま夏に近づいているのはヤバイと週の頭の今日は昼抜きのつもりでいた。だが昼が近づくにつれ、抜くのはおっさんの体によろしくないよとつぶやく己が登場する。ならば軽くもりそばにしようと妥協する俺がいる。入店すると、予定していたもりそばの横にうまそうな天丼が並んだお盆が近くの席に運ばれる。オーダーを聞くおばちゃんに瞬間的に「もりと天丼のセット」と答えてしまった。

はーっ、また負けた。天丼とかカレーとか、そば屋のセットってのはなんとも罪作りだぜ。満腹の満足とは裏腹にまたも黒星をつけてしまったことを後悔するバカ者である。

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