春よ来い。

IMG_4547「異常ですよね」と今年の気候をさして何度も交わされている。風が強い。寒すぎる。あたたかいなどなどと、めまぐるしい。確かに異常ではあるが、確実に春は近づいている。先日寄った居酒屋では国産のコイツがラインナップされていて、一足先の春が口中に広がって幸せを噛み締めた。会社のある芝公園では梅がいい香りを放っていて♩桜はまだかいななんて歌ったりする。もうすぐそこだ。

昔『春よ来い』という歌を作った。サビの決めには“手を合わせ祈る 早く春よ来い”とした。祈らなければ春がやってこないやるせなさや焦燥感から脱したい気持ちをこう歌ったのである。この曲はギター弾きが演奏のアイディアを持って来て僕が詞とメロディを乗せた曲で、今も大切にしていて今時期に歌うのはしっくりとくる。そうそう“震えてこの時を刻もう”なんて綴った『冬のように』なんて曲も作ったなあ。なんか俺暗くないか(笑)。

春を待ち望むのはいにしえからの日本人の心である。その主役はなんてったって桜だ。去年も無事に花見の時期を迎え、先輩より「毎年満開の桜を見ると、来年も見られるかなあなんて思うんだ」と、印象深いセリフを聞いた。そして、いつも最後のつもりで見上げて全力で走るスイッチをいれようなんて思ったな。

僕が住む土手には桜が咲き乱れてそれはそれは盛り上がる。今年もずいぶんつぼみが大きくなってきた。晴れやかな気持ちで見上げられるように、やはり全力で走るしかない。歌では春が来るのを祈った僕だが、人生ではたぐり寄せるようにもがき続けている。明日へ突っ走れ(by 民生さん)。

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