カレンダーの準備!!

%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%82%99%e3%83%bc雑誌ジャンキーの僕は書店にちょくちょく出向いてはつかまってしまう。先日つい購入してしまったのは『サライ』だ。うれしいマグロ特集に北斎のカレンダーが付録になっていた。雑誌を購入する際はきっと皆さんがそうしているはずだと、立ち読みでさんざん吟味してからレジへ運ぶようにしているが、コイツは即決だった。

広重の東海道53次と今回のカレンダーになっている北斎の富嶽36景は、時代を経てもまったく色褪せることなく日本人の心を魅了し続けている。かつて『昭和40年男』の企画で、当時編集長だった僕は東海道を徒歩で京都まで旅した。この企画をやる気にさせた1つの要素として、広重の東海道53次がある。正確にいえば、永谷園のおかげかもしれない。子供心に和の美しさを教えてくれ、収集したいシリーズだった(あまり買ってくれなかった)。一方の富嶽36景は切手である。このカレンダーの表紙を飾っている『神奈川沖浪裏』の切手をB状態ではあるが手に入れたときは大興奮だった。ちなみに東海道も記念切手が展開されていて、こちらもB級品ながらガキには十分大金だった『蒲原』が好きだった。と、幼少より好きだった世界を来年はカレンダーで飾る。しかも付録であるところが僕らしいと喜んでいた。

先日行きつけの呑み屋で「来年のカレンダー持っていくかい」と言われて大喜びしたのが、大相撲カレンダーである。今年のカレンダーもここに頂戴したもので、この店はある力士を後援している。そのおかげでカレンダーをいただけたわけで、去年は「相撲なんか興味ないでしょ」と言われて「いやいや、大ファンです」と答えてゲットした。そんなやりとりをよく覚えているもので「来年も」とくるのだから、いい飲食店てのはたいしたものだ。

ありがたくいただきさて困った。我が家のメインカレンダーはどっちだ。おもしろいことに大相撲カレンダーの表紙は、ご覧のとおり北斎の絵を加工して作ってるじゃないか。まさに和の心ここにありである。大晦日まで迷うのを楽しむことにしようと思っている。

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