規制に打ち勝つ力がほしい。

IMG_3647今日はバイクイベントのお仕事だ。ご存知の方は極々少数だろうが、去る8月19日はバイクの日で、これにちなんで秋葉原で『「バイクの日」スマイル・オン2016』というイベントを開催しているのだ。若者のクルマやバイク離れは昨今叫ばれているところで、業界としてはなんとか食い止めたいと涙ぐましい努力を続けている。今日も秋葉原を舞台として、興味を持っていただくために国内メーカーが力を合わせて車両を展示し、各種コンテンツでみなさんをお迎えしている。

この開催前に同会場を利用して、二輪4社合同記者会見が行なわれた。国内市場はここ近年、趣味領域のバイクは微増だったりするのに、原チャリが全体の販売の足を引っ張っているとの報告があった。まあ、そりゃそうだよな。2段階右折なんてバカげたことを強要されて、今どきのチャリンコより遅い時速30キロで規制されている乗り物に魅力を感じるはずが無い。そこで人気なのが125ccクラスの原付二種と呼ばれるカテゴリーだ。世界では日本の50ccにあたるクラスで、グローバル企業である国内4メーカーにとって主戦場だから魅力的なモデルが多い。このクラスでは前述のバカげた規制も無い。が、ここで大きく立ちはだかるのはこのクラスを乗るために、“わざわざ”小型免許を取得せねばならないことだ。

僕の持論は原付一種二種を一緒にしちまえだ。今の50cc免許のように筆記だけで125ccまで取得できる。ただし、合格しても2時間の講習を受けなければ125ccは乗れない。さらにクルマの免許を取った人も同様で、講習を受ければ125ccまで乗れるようにするのだ。こうすればバイクに接する機会がグーンと増す。クルマはちょっと手が出ないが、安くて魅力的な125ccのバイクなら所有したいという若者は多いはずだ。規制緩和による経済発展は政府だって目指すところなんだから官民一体となって努力すべきだと思うのだが、改革なんてしたくない人間が官には多いのだと思う場面ばかりに出くわす。彼らを本気で動かすには世論形成して、動かざるを得ない状況を作るしか無いと奮闘を続けているが、力不足でなかなか世論の風を起こせない。

何年も通っている二輪4社合同記者会見では、この免許の取得を容易にするなんて毎度発表に盛り込むものの、遅々として進まない。僕に言わせれば容易化なんて手ぬるい。僕の持論で戦うべきと業界内に訴えているのだが、なんてったって力不足である。悔しい思いばかりで年月が過ぎている。でも諦めないぞ。

さてさて、イベントは今日の夕方まで続く。今は一旦会社に戻ったが、なんとかくまモンのステージには戻ろうと思う。くまモンの後はカワイイ女の子たちの登場だし、コイツだけは見逃せない(笑)。みなさんもご一緒にいかがですか?

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2件のコメント

  1. まずは我々バイク乗りが襟を正す事が肝要かと。
    例えば朝夕都内を走っている通勤ライダーの傍若無人ぶりをみて世論が味方についてくれるでしょうか。
    峠の暴走追い越しSSといい、我々は自分で自分の首を絞めていますね。

    • ありがとうございます。おっしゃる通りで、ライダーのマナーアップの努力も重ねていきます。

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