赤シャツにトライする昭和40年男。

赤シャツバーゲンシーズン終盤である。貼ってある3枚目の値下げのシールが、1,990円となったコイツを見つけて大いに悩んだ。
「着れるのか、俺?」
背中を押したのは言うまでもなくこの価格だ。エイヤッと大げさな気合いを入れてレジへと運んだ。対応した女の子は「このおっさん本気か」と思ったかどうだかはわからんが、なんとなくそう感じてしまったのはコチラの心模様だろう。

中学生のときに突っ張らかって赤シャッツを買って以来だ。約35年を経て僕は再び赤に手を出した。僕のコレクションの中で存在感を放ちまくっていて、手に入れて数日が経つってのに手を出せないでいる。一度着ちまえばどうってことないのだろうが、おっさんには勇気が必要だ。

赤が似合う男といえば?  矢沢永吉さん、ルパン三世、ロッド・スチュワート、ミック・ジャガーといった名前が浮かんでくる。これらのスーパースターがよけいに袖を通すのを躊躇させるのだ。秋が深まった頃にジャケットの下でデビューさせようかなんて姑息なことを考えたりしている。

以前はダルな色や白、黒ばかりを選んでいたが、ここ近年はセレクトに大きな変化が生じた。これは『昭和40年男』を創刊させたことが強く影響している。カッコよく登場するタメ年男や兄貴たちに男として憧れる。インタビューで登場していただいた毒蝮三太夫さんは「誰だって歳とりゃ、小汚くなるよ。だからまずは外見に気を使うのが大事」「歳をとると、自分がどう見られるかってことに無頓着になる」と語った。このセリフは強く胸に突き刺さった。たしかにずいぶん枯れてきた50歳である。まあともかく、おっさんはこうしたチャレンジをした方がいいのだ。エイヤッ!!
 

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2件のコメント

  1. 若い頃は「男は、白か黒(グレー含む)かネイビーかカーキ」と、服やパンツの色を決めつけていた。40近くでオープンカーを買った時から、Tシャツだけはオレンジやイエローやスカイブルーといった派手な色を選んでその上にシャツやブルゾン(やっぱり前述の色・・・)を合わせることを覚えた。で、彼の地中国に転勤が決まった時、生涯で初めて「ピンクのドレスシャツ」を買った。中国は祝いの色は赤。お年玉や御祝儀袋も真っ赤な封筒。春節時期の宴会に何度かそのピンクシャツを着て行った。2年半前は「まんざらでもない」と思っていたが、こっち来て10kg近く太ったせいもあり、改めて鏡を見ると”豚のゆるキャラ”に見え始めてきたのが悲しい・・・。

    • 同じように歩んできました。が、まだピンクには手を出せません。赤に慣れたら飛ぶかな!!

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