【ついに発売! 昭和40年男 2016年8月号】大林宣彦監督、登場。

最新号発売から2日が経過しました。Web上の評判を見ている限り、概ね好評なようで、ほっと胸をなでおろしています。表紙もいい方向で受け止めていただいているようで、「俺たちらしい」なんて言われると実にうれしくなっちゃうなぁ~!

そんな最新号から、今日はあの人の取材記事をご紹介します。

大林宣彦 昭和40年男

そう、大林宣彦監督です。言うまでもなく大林監督はCMディレクターとして活躍後、『HOUSE』や尾道三部作でその名を知らしめた名監督。角川映画では『金田一耕助の冒険』『ねらわれた学園』『時をかける少女』『少年ケニヤ』『天国にいちばん近い島『彼のオートバイ、彼女の島』など多くの作品を手がけてきました。その作品群から、アイドル映画の第一人者としての呼び声も高く、今回は薬師丸ひろ子、原田知世の両者を役者にした功績を中心に話を聞いています。昭和40年男に大林宣彦監督が登場するなんて、創刊当初はまったく想像もしていませんでした。

驚いたのは、その明晰さ。実に細かく当時の出来事を記憶されていて、その時に考えていたことと合わせて理路整然、抜群の説得力で語る様にはとてもその年齢を感じさせません。また、当然といえば当然ながら映画に対する考え方や姿勢についても実に確固たるものがあり、言葉のひとつひとつに深く頷きたくなるような、そんな説得力が込められています。とても柔らかで、それでいて強い意志を感じさせる話しぶりは他にはないものでした。

大林監督はこう言います。「僕はピンときたんです。これは角川春樹が原田知世に失恋する映画なんだと」。これは『時かけ』に関してのコメントですが、これによって大林監督にとって同作はSFではなく、失恋映画であったことが語られます。また、現場での原田知世さんの振る舞いについても実に詳細に話され、「身代わりになって死ぬくらいの気持ちがなければ『よーい、スタート!』は掛けられないと思っている」との言葉でダメ押し。もう取材現場は感動の嵐。ここまでされたら、どんな俳優だって一皮も二皮もむけるってものでしょう。大林監督作品のもっている力の源は、大林監督自身が放っていることを感じざるを得ませんでした。

4ページではもったいないくらいたくさんのエピソードを話していただいた今回。その分密度の濃い記事になっていると思います。角川映画ファン、大林宣彦ファンはもちろん、昭和40年男なら必読の記事といえます。ということで『昭和40年男』最新号をぜひ全国の書店・コンビニで手にとってください。

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