若者達の闘いに酔うおっさん。

IMG_3409今週末は全日本ロードレース選手権に出かける。1000ccクラスの市販車をベースに競う、最高峰クラスのJSB1000がなんてったっておもしろい。圧倒的な強さを誇るディフェンディングチャンピオンのヤマハに、ニューモンスターマシンで挑むカワサキ。マシンの熟成とライダーの技量が高いホンダ・スズキと役者はズラリとそろっている…。が、先月鈴鹿で行なわれた初戦は、ヤマハの圧倒的な強さが際立った。4年連続チャンピオンの中須賀選手は今年のレースを全勝することを目標に掲げている(去年は1つだけこぼした)。それを指をくわえて見ているわけにはいかない他メーカー勢だが、ハードルはあまりにも高い。マシンの仕上がりが圧倒的によくて、ライダーの中須賀選手は余裕を持ってレースに臨んでいるからミスが生まれにくい。その上勝ちにいくハートが強く、死角なしと言えるほどだ。

ハートで負けちゃいないのがスズキの津田選手で、開幕戦でも2位を獲った。去年中須賀選手に唯一勝ったのも彼だ。努力も半端でない彼が対抗としてはもっとも強い存在だと思う。カワサキ勢ももちろん黙っちゃいない。ベースマシンがニューマシンになった唯一のメーカーで、その戦闘力は高い。いろいろとあってテスト不足ながら、45歳の柳川選手は初戦で表彰台に立った。ピットのミスがなかったらスズキより上だったかもしれない。若きエースライダーの渡辺選手も同じくミスがなかったら4位につけていたかもしれない。両者ともセッティングというレベルでなかったマシンでこの成績だったのだからおおいに期待できる。今週末の仕上がりに期待するところだ。心配なのはホンダで、マシンはもっとも古く初戦は7位で完敗といってよい。若きライダーの苦悩する姿は見たくないのだが…。鈴鹿がたまたまよくなかったと思いたい。

と、まるでバイク雑誌のブログのようになってしまったが、おっさんにとってレースの現場がありがたいのは“命をかけて闘う男たちの姿”を見られることだ。その緊張感と意識の爆発から多くのことを学び、自分の生活や仕事にフィードバックする。月曜日はきっと吠えまくっていることだろう(笑)。お付き合いいただける方はぜひ日曜日のツインリンクもてぎで一緒に熱くなりましょう。

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4件のコメント

    • いやあ、悔しいレースでしたね。
      ウロウロしていたのですが、お会いできず残念です。

    • 明日会えたらいいですね。予選レポートをぜひっ。レースサイトは遅いので(苦笑)。

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