ポイントが苦手な昭和40年男。

IMG_3309タメ年のみなさんは、氾濫する各種ポイントとうまく付き合っているのだろうか。僕はその管理が苦手なくせにポイントカードが10枚以上財布に入っている。中には同じショップで2枚発行していたり、有効期限が過ぎてしまったりと、かなりずさんな管理だ。

人生において初めてポイントを意識したのは、レコードを買ったときの10%チケットだった。僕は中学生の頃よりしばらく、新品レコードは東京秋葉原の石丸電気で買っていた。当時はテレビCMをガンガン流す大型家電量販店で、荒川区から30分程度チャリンコを漕いで駆けつけ、豊富な在庫を眺めては購入した。友人の買い物に付き合って眺めるだけでもよかった。ミュージシャンごとに分けられたジャケットをじっくりと観賞することさえ貴重な情報収集だったし、ましてや帯のコピーはそのミュージシャンを知る格好のデータだった。やがて隣町の御茶の水にdisc unionを見つけて、中古はそっちに探しに行くようになったが、これぞという新品は石丸だった。

なんてったって豊富な品揃えと、ポスターなんかのおまけも充実していた。さんざん悩んで購入を決めたレコードを販売カウンターに持っていくと、奥から店頭品でないものを引っ張り出して検品させる儀式(!?)も好きだった。中坊のくせにフムフムと眺める姿はさぞ滑稽だったろう。そしてそれらの魅力もさることながら、石丸に足を運ぶ一番の要因はポイントだ。基本的に値引き販売がないレコードだからポイントはデカイ。石丸では定価の10%分のチケットをくれるのだ。おのずと250点が多く、それを貯めるヤツと毎度使うヤツに別れた。トータルでは一緒だが、貯まったポイントで1枚をゲットする喜びは金欠中坊には至福である。毎度使って実質10%オフも捨てがたく、いつも使い方で悩んでいた僕だ。が、ある日1,000点ほどを貯めておいた財布を落とした。これは痛かった。涙がチョチョ切れるほど痛かった。以来、ポイントはすぐ使うことにしたのだった。

今も次回以降の買い物に使えるというポイントは、たとえ小額でも使うのはこの中坊の頃の苦い経験による。苦手なのはクレジットカードに貯まっていき景品と交換するのだったり、スタンプをいくつ貯めるとご褒美というタイプのもので、ほとんど失効してしまう。これはポイントジャンキーの方から見たら、さぞアホなおっさんなのだろうな。

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2件のコメント

  1. ポイントカード、いつの間にか
    財布がパンパンになってます(笑)
    若いころは、レコード買う度に
    同じく1割のチケットが頂けました。
    なかなか、LPを買えるまでたまらなくて(笑)

    今じゃ、どこにどれだけの
    ポイントがあるかさえ不明(笑)
    自然とたまっていて
    それがわかった時
    喜びに変わる時が
    嬉しいかも(笑)

    • まったく同類ですね(笑)。強いシンパシーです。

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