祭りの後の静けさに浸る昭和40年男。

金曜日から3日間のバイクイベント、『東京モーターサイクルショー』を無事に乗り切り、祭りの後の静けさを味わっている今日だ。いろんな仕掛けや努力をつぎ込んで得た成果があれば、反省もたくさんある。とくに年に1度のイベントだと、リベンジは1年後になるからそれらが強くのしかかってくる。得た成果には幸福感にも似た気持ちがあり、逆は泣きたくなるほどつらい。その繰り返しの中でクオリティは下かっていないつもりなのだが、判断するのは我々でなくもちろんユーザーさんたちだ。

たくさんのコンテンツの巨大な集合体だ。あるメーカーのブース担当者と最終日の昨日『蛍の光』が流れる中で互いの3日間を労いながら「これでよかったのかなあ」と投げかけられた。答えなんかない。表現の仕事のおもしろさとつらさが同居してしまうのはこの点に尽きる。明確な正解がない中でもがくのだ。表現の仕事だけじゃないですな。仕事や、ましてや人生に正解があったらつまらない。なんて考えながら爽やかな疲れを味わっている。

一樹トークショーをちょくちょくご一緒するカワサキのエースライダー、渡辺一樹選手がうちのブースに遊びに来てくれた。少し時間をもらい、開幕へと向かう現状をアレコレ聞いた。今年はニューマシンで臨むシーズンで、マシンそのものは格段によくなったとのことだ。そこにライダーの感性を加えていきマシンを仕上げていく。カワサキに限ったことじゃなく、ニューマシンの年はここで苦労するのだ。時間とのせめぎ合いになる。去年、8レース中7レースが優勝という驚異的な成績で終えたヤマハも、唯一2位に甘んじたのが開幕戦だった。圧倒的な強さを誇ったチームの失点(レベルが高すぎるが)だということが、ニューマシンイヤーの難しさを物語っている。今年の開幕戦の決勝は4月24日で、もう1ヵ月を切っている。さて、どうなることやら。

2輪秘密イベントの中身とはまったく関係ないが、僕はこんな仕事もこなす。初日の金曜夜に関係者を集めて、毎年宴を開いている。ビジネスの上ではライバル同士でも、イベントを成功させようという気持ちは一緒だ。本気でブース運営に臨む者たちの語らいの場を、僕は工夫を凝らして演出した。そして今年より、名称をこのように変えた。ありゃ、これはどっかのパクリですな。ではみなさん、今宵は本家本元にお集まりください(笑)。

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