攻めの週刊文春。

IMG_3151今年に入って全開バリバリ(!?)にスクープを連発しているのはご周知のとおりで、まさしく快進撃を続けている。売れゆきも好調のようで、紙の世界に生きる人間としてはうれしい限りだ。今回もやりましたなあ。世紀の色男のスクープでテレビ局はさぞや大変なご苦労を強いられていることだろう。

こうして中刷りにデカデカと掲載されていたのを見たのは、一昨日のことで発売前日である。思わず幼少の頃を思い出したのは「週刊新潮は明日発売です」のテレビCMだ。子供にはまったく縁のないものながら、雑誌のCMだということはわかっていた。当時子供心に「なんとも古くさいなあ」と感じていたのは「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂」と双璧だった。そんな懐かしのCMのお株を奪うような発売前日の中刷りだ。こうして勢いを感じさせてくれるのも紙の世界の人間としてはうれしい。

ここ数年は週刊誌といえば文春を購入している。だがカッコつけるわけじゃないがスクープ記事目当てじゃない。まず巻頭グラビアの『原色美女図鑑』から目を奪われる。枯れたおっさんにはヌードはいらない(ちょっとウソ)。この企画のような女性の魅力を引き出すような写真にグッと来るのは、中坊の頃だったらありえないことだろう。今回も中谷美紀さんの魅力が存分に引き出されていてあっぱれである。

巻頭モノクロで展開される不肖、宮嶋で知られる宮嶋茂樹さんの見開きも大好きで、写真もさることながらそこにそえられる氏の言葉が毎度熱い。今回は3月11日について強くメッセージを発信している。この2本で定価400円の価値を感じている僕だ。そして巻頭スクープをぶっ飛ばして読み込むのが、個性派の書き手たちによるコラムやエッセイの数々だ。これらを読んで、興味のある記事を斜め読みすれば400円は十分に取り戻せた気分になる。

って、なんでこんなにPRしているって、紙の世界に生きる人間だからだ(しつこいっ)。

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