昭和のうまさを考える。

みそラーメン

先日虎ノ門で仕事があり、いかにも昭和なラーメン店に入って頼んだのがこの一杯だ。濃厚なスープに茹でた野菜、厚切りのチャーシューが乗っていてなんとも懐かしい味だった。“普通にうまい”ことがしっくりくるのが僕にとってのラーメンで、同じような悪趣味のおっさんが次々に来店する。ランチタイムからはちょいと外れた1時半過ぎにも関わらず満席状態が続いていて、妙なシンパシーを感じながらすすったのだった。

ラーメン

こっちは会社の近所で供される一杯で、たまに無性に食いたくなり出かける。鶏ガラと野菜で取ったスッキリとしたスープのしょうゆラーメンは、気持ちがほっこり暖かくなる。昭和のラーメンのよき香りがして、幼い頃を思い出す。

小学生の頃は、チャリンコやリヤカーの商売があふれていた。夕方にラッパが鳴ると鍋を持たされて「綿2丁買っといで」と命じられる。「い~し焼き芋」と聞こえるとねだるが、高価な冬のごちそうはごく稀にしかありつけなかった。おでんやわらび餅なんかもよくねだったものだ。我が家では土曜日に夜更かしが許されていて、10時過ぎの夜鳴きそばをおごってくれることがあった。家族4人で出かけて食べる屋台のラーメンのうまさったらない。そのしょうゆラーメンの味の残像を求めて、この一杯をいただくのだ。シンプルな具とスッキリスープで余計な仕掛けはなにもいらない。って、化学調味料は入っているが(笑)。

ミートソース
そして昭和のガキのごちそう、ミートソースのスパゲティ。写真はお手製のもので、自分が思う昭和の味を作り込んでいる。でもこれには明確な原型がない。お袋が作ってくれたシャバシャバのヤツとは比べ物にならないほどうまく、高校生のときに茶店で食べた缶詰なんか比じゃない。特別なことはなにもしていないが、しっかりと手をかけることで自分がイメージする昭和に近づけていく。こんな時間旅行ができる料理ってのは楽しいものだ。あっ、時間旅行といえば原田真二さんか。最新号では5ページに渡ってインタビューを掲載しているからぜひ。って、最新号のPRかよ(笑)。

4件のコメント

  1. 名古屋の小学校の給食に「おぼろみそ麺」というのがあって、色といい、水加減(?)といい、ちょうどこんな感じででした。麺は「ソフト麺」でしたが。
    名古屋だけあって、八丁味噌風味で美味しかったです。また食べたい!

    • ソフト麺、懐かしいですね。給食の楽しみでした。
      おぼろみそ麺とはさすが名古屋ですなあ。食べてみたい。

    • そうそう、うちにも来てました。1度も買ってもらえなかったけど。

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