42.195㎞の長旅に出る昭和40年男。

つい先日ポストに入っていた地獄への招待状だ(笑)
つい先日ポストに入っていた地獄への招待状だ(笑)

年に1度のフルマラソン出場が、いよいよ再来週の日曜日に迫った。50歳を迎えてトライする42.195㎞の長旅は、はたしてどんな結果になるだろうか。20代からこのバカげた挑戦を続けてきてついに50代に突入した。去年は40代最後の大会ということで張り切っていたが、いい結果は得られなかった。ならば50歳最初の大会で長年目標としている4時間切りを達成してやろうと、短い距離の大会を2ヶ月に1本程度エントリーし続けて1年を過ごそうと燃えた。その燃焼分が見事なまでに裏目に出て、太ももの肉離れを引き起こしてしまった。これが厄介で、その後も1度ぶり返してしまい、癖にしてはならぬと大会のエントリーをやめた。ストレッチを日常的に取り入れて、今のところ症状は押さえ込めているがさてさてどうなることやら。

僕がずっと走り続けている大会は、茨城県のひたちなか市で開催される『勝田全国マラソン』という無名の大会だ。無名とはいえ今年で64回を迎えるのだからスゴイ。今のようなブームとは無縁の時代から続けてきているから、地元の方々には深く根づいている。爺さん婆さんとその子供夫婦にさらに子供たちと、3代そろって声援を送ってくれる家族が多く見られる。町会の詰め所を解放して豚汁をふるまってくれたり、チョコレートや蜂蜜レモン、バナナといったものを個人で配っている方もたくさんいる。また、給水所やスポンジテーブルでは地元の高校生たちが活躍する。だがこれは過酷な仕事だ。何時間も水を扱い続けるその手はさぞ冷たかろう。なのに彼らは1人ひとりに「頑張ってください」と声をかけ続ける。ゴールに近いポイントだときっと4時間以上の重労働だ。見ず知らずのランナーのために寒い中笑顔で接してくれるたくさんの方々に、力をもらい走らせてもらっている。

苦しければ苦しいほどそのゴールがうれしい。たいした量ではないが積んだ練習もそのままゴールの感動に繋がる。すべての苦労がゴールの瞬間に解き放たれる感じがいい。苦しんだ分だけ喜びが大きくなるのは、まるで人生の縮図のようじゃないか。2週間後のゴールで感動の涙を流せるように、今は祈るように過ごしている日々だ。って、練習しろっ(笑)。

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