年末テレビ騒動。

みなさん、今日は『昭和40年男』の発売日ですよっ!! プロレスはイマイチという方もだまされた(!?)と思って手に取って頂戴。そこには男たちの夢と葛藤がギュッと詰まっているから、男としてぜひご一読を!!

さてさて本日のお話。秋頃より我が家のテレビの調子が悪かった。液晶画面に変なノイズが入り日に日に少しずつ濃くなっていった。伝家の宝刀、空手チョップも繰り出したが改善しない。東京オリンピックまでは頑張ってもらいたかったが、年末年始をノイズ入りのテレビで過ごすのはつら過ぎると清水の舞台から飛び降りることにした。ポイントが貯まっていたので最寄りのビックカメラに出かけた。ターゲットは松下(パナソニック)かシャープだ。僕の生家はかつて電器屋を営んでいて、扱いメーカーがこの2社だった。つまり、食い盛りの僕を育ててくれたメーカーということになる。てなわけで東芝やソニーに心揺らされながらもビエラとアクオスの間を何往復もした。

お正月さんざん悩んで「これください」と言った瞬間の気持ちよいこと。するとなんと、その日のうちに納品してくれると言うじゃないか。さらにDVDプレイヤーをセットで買うと1万円引きとのことで、ショッピングハイになった僕は迷わず購入した。以前よりひと回り大きなテレビと容量が大きいわりに小さなサイズになったDVDプレイヤーに大満足したが、納品の数日後に突如DVDプレイヤーがエラーを出した。いわゆる初期不良だろう。かつての電器屋に言わせればこれ自体は個体差だから仕方無しだ。翌朝購入店に行き、この件を申し出るとまたまたその日のうちに交換に来るというじゃないか。しかも若い店員さんは本当に申し訳なさそうに謝る。「いやいや、あなたのせいじゃないですから」とこっちが申し訳なくなるほどの謝りっぷりに感動してしまった。「何かありましたら私にご連絡ください」と名刺を差し出す店員さんに「助かります」と深く頭を下げてビックカメラを後にした。

そして暮れも押し詰まったその夜。「申し訳ありませんでした」と今度は下請け業者の方が頭を下げる。「いやいや、あなたのせいじゃないですから」とまたまた恐縮しきりだ。設置を済ませたお兄さんを玄関先まで見送り、エラーのなくなったプレイヤーで年末恒例の『THE 有頂天ホテル』を満喫したのだった。

初期不良はよくあることだ。が、冬休みのメーカーの裏で2人の若者が必死になって客に対応していたことになる。なんだか申し訳ない気持ちになってしまうのは、2人にはなんの非もないのに必死だったから。いろんなことを考えさせられたが、自分に置き換えればいい仕事をしようと誓うしかない。僕の仕事が多くの方々に支えられて成立しているのはなんら変わらない。暮れの押し詰まった日に深く考えさせてくれた、若き2人の対応に感謝の夜だった。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. そいつは正月から良い店員さんに当たったね(^^)
    感じの良い店員さんに当たると本当に嬉しくなるよね(^^)
    俺達も見習って感じの良いオッサン目指しましょう (^^ゞ

    • ありがとうございます。その通りですね。目指せ良いおっさん。なかなか難しくて、頑固オヤジになりがちですが(笑)。

コメントは受け付けていません。