『翔んだカップル』にときめいた昭和40年男。

IMG_2364みなさん、最新号は手に入れてもらえただろうか。今日は土曜日だ。休みの方は真っ昼間からビールでもかっくらって、じっくりと読み込んで頂戴な。今回のマンガ特集はきっと胸に突き刺さるはずだぞ。

好きなマンガばかり並んでいる中で、僕が選ぶ主役はズバリ圭ちゃんだ。『昭和40年男』の6年にもなろうかという歴史の中で、初めてロゴマークを隠したのはさすが圭ちゃんで、彼女にしか出来ない!!

圭ちゃんがイキイキと描かれた『翔んだカップル』の世界に、大人の恋愛を学んだ。高校生なのに大人ってのも変な表現かもしれないが、中坊にとっては十分すぎるほど大人だった。僕にとって最高のスーパーアイドル、桂木文ちゃんが演じたテレビドラマ編も中坊にとって憧れ以外のなにものでもなかった。思い出すと今も胸がときめくほどで、このマンガに出会って僕の好みのタイプが確立したのかもしれない。

原作を読んでいた少年の僕は、表現の中にリアリティを感じて、まるでコマの中に入っていくような気分を味わった。微妙なすれ違いや心の動きをここまで感じたマンガは当時のガキにとっては新鮮そのもので、いつかこんな風に恋愛するのかなと描いた夢と現実はかけ離れたままで今に至る(笑)。

毎度巻頭に掲載している名言集で、もっとも大きくデザインしたのは作者である柳沢きみお先生の『翔んだカップル』に対してのコメントだ。「男女の青春を、自分をさらけ出すように本気で描いてしまった」とある。なるほど、リアリティを感じるわけだ。当時の中坊が興奮していたのが先生の本気だったのだと、50歳にして知れて嬉しくなった。

お袋に捨てられてしまった『翔んだカップル』が、今回の特集の資料として全巻手元にある。ホントに久しぶりに読みたい。休みが取れたらそれこそビールを呑みながら一気読みしようと思う。当時何度も何度も読んだが、先生の言葉を感じながら初めて読む。これが今は楽しみでならない。

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