つまみを作ろう。(5)

 
こうして迎えたロケ当日。
編集長の自宅に向かいながら、
編集長夫婦からレクチャーを受ける。

「ネコは無視してれば大丈夫だから」
「相手をすると返ってフーッってなるから」
「長そでのほうがいいかも(って今言われても…)」

おじゃましま〜す。
恐る恐る足を踏み入れてみるが、
とりあえずネコの襲撃はなさそうだ。
敵も得体のしれない相手に
警戒しているのかもしれない。

キッチンは想像以上に狭かった。
というか、標準的なカウンターキッチンなのだけど、
料理人に、編集長と僕、そしてカメラマンが入ると
ぎゅうぎゅうだ。
4人も入るようには考えられてないのだから
それも当然だろう。

そんななかで材料や手順の撮影をしながら
完成品をバシバシ撮っていく。
カメラマンの落合氏は、さすがに手慣れたもので、
仕上がりを確認するとこれが編集長の自宅?
と思わせる出来だ。

ちなみに彼は僕の大学時代の友人でもある。
そう考えるとかれこれ17〜8年の付き合いなんだな。
彼が脱サラしてカメラマンを目指した時期と
僕が編集者を志した時期はほぼ同じでもある。
そんなよしみもあって
何かと言うとムリを聞いてもらっている。
今日もそんなムリのうちの一つだが、
こちらの要求以上の仕事ぶりに
編集者としてはもちろん、同期としてもうれしくなるのであった。

◆副編集長:小笠原
北海道生まれの35歳。仕事以外にこれといった趣味はないが、最近会社でコーヒーを豆から淹れることを覚えた。よりおいしく淹れるため、試行錯誤するのがちょっとした楽しみの一つになっている。

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